ハワイなど米国渡航で日本人申請数170万件
今年1月から義務化された米国行きの航空機に搭乗する前にオンラインで渡航認証を受ける「電子渡航認証システム(ESTA)」について、米国国土安全保障省(DHS)は現在、有料化を検討していることが27日までに明らかになった。全世界からの申請件数は1130万件で、日本人は170万件だった。ハワイなど米国渡航への阻害要因とならないよう、徴収額はきわめて少額になる見込み、という。
ESTAの有料化については設定当初から法律で認められ、プログラム運用やウェブサイト運営費にあてられる。このシステム導入時に3000万ドルの予算を投入し、ウェブサイト立ち上げなどに充当。ただ、システムのメンテナンスや人件費などですでに予算を超えたことから、今後の運用費に手数料を充てる計画になっている。今月上旬、米国上院で可決された「旅行促進法(TPA:Travel Promotion Act)」でも、財源の一つとしてESTAの手数料がすでに組み込まれている。
ESTA導入後も併用されている出入国カード「I-94W」については、現在は移行期間で、技術的な問題などをクリアすれば、来年中にESTAへ一本化される予定になっている。日本人の申請数170万件のうち、拒否率はわずか0.08%と低く、「質問を勘違いして入力した」程度に留まっていることから、利用者へのアンケートでも肯定的な結果が多い。なかでも日本人の遵守率は非常に高い、という結果になっている。
◎ESTA(電子渡航認証システム)オンライン申請
オフィシャルHP:https://esta.cbp.dhs.gov/esta/esta.html
※日本語は右上の[Select Your Preferred Language]よりJapanese(日本語)を選択
申請ガイド:http://tokyo.usembassy.gov/pdfs/wwwf-esta2008j.pdf
Q&A:http://tokyo.usembassy.gov/j/visa/tvisaj-estageneralfaq.html