9/19～23は初の「秋の大型連休」

「敬老の日」が祝日法の改正で「9月の第3月曜日」になったことから、今年初めて「秋の大型連休 ― シルバーウイーク」が、19日から23日までの5連休で訪れる。5月のゴールデンウイークにちなみ、シルバーウイークと呼ばれているが、まだどうもなじみが薄い。今年は、敬老の日（21日）と秋分の日（23日）に挟まれた22日が「国民の休日」となることで、土日を含む待望の5連休となった。

地元ハワイの大手旅行社によれば、「ここ数年は企業が社員の夏休みを分散して取る傾向」が強く、飛行機代やホテル代もお盆の時期に比べれば、安くなる9月に遅い夏休みを取る人が増えている、という。今回のシルバーウイークの予約は好調で、お盆の時期よりも早く予約が入り、既に完売。複数の地元大手旅行社の話では、「例年、お盆の時期に高まる需要が7月前半と9月の大型連休にシフトしているようだ」といい、対前年比でハワイは51.5％のアップという。

ハワイを訪れる日本人観光客数が5000人を超えたのが、わずかお盆直前の1日だけと、新型インフルエンザの影響で伸び悩んだ夏休みだったが、「うちは昨年の2倍近い予約がある」と言い切る旅行社もあるように、経済不況で低迷するハワイの観光関連業界では、「9月では滅多にない書き入れ時」と、早くも大きな期待を寄せている。

通年で人気が高いハワイやグアムなどのビーチリゾートのほか、今回はバリ、ソウル、バンコクなどのアジア圏も人気がある、という。7月から9月までの予約状況でも、やはり9月が各方面で前年を上回っている。9月では特に中国が267.7％増、韓国が112.5％増、近場が大幅に増加。ただ、来年は敬老の日（20日）と秋分の日（23日）が離れてしまうため、秋の大型連休「シルバーウイーク」は当分お目にかかれないそうだ。