12日未明にピーク、果たして今晩は?
「台風一過」ならぬ、熱帯低気圧「フェリシア」が通過したハワイ諸島は12日(ハワイ時間)、降ったりやんだり、時には晴れ間も覗いたりというぐずついた天気ですが、この日未明に三大流星群の一つ「ペルセウス座流星群」がピークを迎えました。この流星群は16日ごろまで観察できるので、気象条件さえ良ければ、澄み切ったきれいなハワイの夜空だけに、肉眼でダイナミックな天体ショーを観察してみてください。
夏の風物詩ともいえるペルセウス座流星群の流れ星は、北東の空を中心に四方八方に広がるように飛びます。流れ星は宇宙空間にある直径1mm~数cmほどのチリが地球の大気圏に飛び込んだ際に、空気との摩擦で光る現象。国立天文台ハワイ観測所によると、暗い夜空で晴天なら1時間に数十個の流星が見えるそうです。ペルセウス座の高度が上がる午後8時過ぎから明け方にかけてが見ごろ。私自身も何度も数個見つけて、感動したことがあります。
太平洋のど真ん中にあるハワイは星空がきれいことでも有名。ハワイ島のマウナケア山頂には日本の国立天文台ハワイ観測所「すばる望遠鏡」(口径 8.2m、標高4200m)など、世界各国の観測所があることでも知られています。流星は初心者でも肉眼で見つけやすく、天気が悪い場合でも数日は流れ星が十分に期待できるので、是非、ハワイの夜空を眺めてみてくださいね。
オアフ島なら人工的な光が多いワイキキの街灯りを避けて、周辺が暗い場所がオススメ。東海岸のハナウマ湾やモロカイ展望台、ラナイ展望台付近が観測には最適スポットです。夜空を眺めると、あまりの星の多さと輝きにきっと驚かされます。ロコも多くの人が集まりますが、夜中だけにあまり人気のない所は避けましょう。ハワイでも夜は結構この時期でも冷えるので、何か一枚羽織れるものをお忘れなく!