強い風雨を伴う熱帯低気圧が明日ハワイへ
ハリケーン「フェリシア」が勢力を弱めつつ接近
太平洋東部で発生したハリケーン「フェリシア」が強い風雨を伴う熱帯低気圧に勢力を弱めながら明日11日(ハワイ時間)朝にも、ハワイ諸島を通過する可能性があることを米国気象局(National Weather Service)が10日発表した。今朝11時の段階で、ハワイ島ヒロの東海上435kmを西に進み、中心から225kmの範囲は風速39マイル(秒速約17m)の強風。最大風速は45マイル(秒速約21m)の勢力となっている。依然、強い風と雨を伴っているので注意が必要だ。
当初、ハワイ島を直撃かと予想されていたが、進路を北寄りに変えたため、ハワイ島をかすめながら、オアフ島、マウイ島、モロカイ島、ラナイ島は上陸の恐れがあるため、依然、警戒が必要。ハワイ諸島に接近するにつれて、勢力はさらに少しずつ弱まるものと見込まれているが、局地的な大雨や強風による土砂崩れ、停電などが懸念されるほか、各地に被害をもたらすことも予測される。
すでに、ホノルルのスーパーマーケットなどでは、飲料水や非常食、ロウソク、携帯用ガスボンベの確保に駆けつける主婦らの姿が見られている。ワイキキのホテルやコンドミニアムでも災害時に備えて、対策や準備に追われている、という。また、ホノルルのオフィスや公立の学校ではオアフ島を直撃した場合、クローズや休校措置も検討している。
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ハワイ州公立学校の休校措置について、ハワイ時間10日午後9時までに、ハワイ島の1校を除き、今のところ通常通り、授業が行われる見通しであることが分かった。
「フェリシア」接近も洪水警報解除
勢力弱めたが、局地的な強い風雨には注意
速度を弱めつつハワイ諸島に近づいた熱帯低気圧「フェリシア」は11日(ハワイ時間)、さらに勢力を弱めたため、ホノルルの米国気象局担当者は同日夕、マウイ島からカウアイ島まで発令されていた洪水警報を解除した。ただ、人口が密集しているオアフ島ではなお警戒が必要で、局地的に強い風雨の可能性があるので、さらに注意が必要、ということだ。