15歳未満の非常口座席への着席を禁止
4月から日本航空と全日空が実施
15歳未満の搭乗者は非常口座席への着席を禁止することを、日本航空と全日空が4月から実施しています。非常口座席は、ジャンボ機などの大型機で20席以上を設置。従来は満2歳未満の幼児連れの搭乗客や目が不自由な搭乗者などに着席制限をしていたが、具体的な年齢制限は今回が初めて。国土交通省の運航規程審査要領細則の一部改正で、「15歳未満または他人の助力なしに脱出の援助を行うことの力量に欠ける者について、非常口座席へのアサインを行わない」ことが定められたことに伴う対応です。
新しい規定は国内・国際線ともに対象で、このほか「脱出手順を読んで理解すること、または乗務員の指示を理解することが困難な者」、「子供の世話等のために脱出の援助ができない、あるいは脱出の援助を実施することにより自分自身に危害が生じるおそれのある者」などについても非常口座席への着席を禁止。障害者や妊婦などが対象となると想定されます。
たとえば、今月からツアーでは、ファミリー客が非常口座席に並んで座ろうとしても、15歳未満の子供が含まれていれば不可能となります。また、15歳未満の児童や学生を対象とする学校などの団体旅行では、教職員らが非常口座席に座ることが義務付けられます。一部旅行会社の話では、「座席の配置が若干複雑化している」という声はあるが、今のところ、大きな混乱はないということです。