GWのハワイは31%アップ、海外旅行者は10%増の見込み
ハワイ、オセアニアや欧州などの長距離方面が好調
今年のゴールデンウィーク(4月25日~5月5日)は海外旅行が3年ぶりに増加し、ハワイ、オセアニア、欧州などの長距離方面が回復傾向にあることが10日までに明らかになった。3月末現在、大手旅行社などの調べでハワイが31%アップで、欧州は24%増、オセアニアが21%増え、中国も32%の伸びで推移。全方面でも対前年比10%増となっている。4月から燃油サーチャージ額の大幅値下げや円高傾向、最大12連休の日並びの良さや旅行費用の低下などで好調という。予約渡航先の人気ランキングでも、ホノルルが昨年の5位から2位に上昇している。
総旅行人数は64万6000人増の2190万人、海外旅行が4万6000人増の50万人、国内旅行が60万人増の2140万人となる見込み。ただし、総旅行消費額は海外、国内ともに減少の見通し。海外旅行消費額は72億円減の1084億円、国内旅行消費額は236億円減の7897億円、総旅行消費額は308億円減の8981億円となりそう。久々に長距離方面の人気が回復してきている海外旅行だが、意外に財布のヒモは固く、平均費用は3万7900円減の21万6800円と前年を下回っているのも、不景気感に煽られている模様だ。
昨年は日並びの悪さに加え、燃油サーチャージの高騰が原因で予約数が伸び悩んだが、ようやく燃油サーチャージ額が大幅に下がった後、初めて迎えたGWという長期休暇の時期と重なったことが奏功しているようだ。「安・近・短」と考えられているアジア方面は堅調で、円高ウォン安の影響で好調な韓国の予約人数は、GWは実に88%増で、予約渡航先の人気ランキング1位となった。