カルロス・サンタナさんが将来、ハワイで牧師に
ギタリスト引退後の夢語る
独特の哀愁を醸し出すラテンギタリストとして一世を風靡したカルロス・サンタナさんが、ローリング・ストーン誌とのインタビューで、「引退後はハワイの教会で牧師になりたい」と考えられていることが13日までに明らかになっています。メキシコ出身で、現在61歳のサンタナさんですが、「67歳で演奏活動を止め、本当にやりたかった牧師になる」と、将来の夢を語っています。
音楽家だった父親の影響で、5歳からヴァイオリンを教えられた環境で育ったサンタナさん。10代でロックンロールやブルースにも興味を持ち14歳でギターを手にしました。B.B.キングやチャック・ベリーなどを演奏するようになり、15歳の頃からバーで音楽活動。19歳でサンフランシスコに移り、ジャズやサルサにも影響を受けて音楽性の幅を広げ、サンタナ・ブルースバンドを結成。ラテン色を全面に出すようなり、自身の名を冠した「サンタナ」と改名しました。
その後、リリースした「ABRAXAS」で全米アルバムチャート6週連続1位をマークし、トップミュージシャンの仲間入り。2000年に発表したアルバム「SUPERNATURAL」ではグラミー賞9部門を制覇し、現在も活躍中。ローリング・ストーン誌2003年8月号のカバーストーリー「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」では、15位につけています。
サンタナさんは「今、やっていることにうんざりしている訳ではない。ギターなしでもコミュニケーションできるという贈り物を神から与えられたことを発見した」と、牧師になりたい理由を説明しているそうです。
実は、ハワイには「ガンダーラ」「ビューティフル・ネーム」などで知られる元ゴダイゴのメンバーで牧師さんになられた方が住んでおられ、お会いしたことがあります。意外な方では、巨人V9時代の正捕手で、西武監督時代に6度の日本一に導いた名将、森祇晶さんも永住。「退職したら、ハワイでのんびり暮らしたい」という方々にもよくお会いしますが、米国人にとってもハワイは憧れの楽園。以前、ハワイに住む約15%が億万長者、というデータを見せられたことがあります。東京やNY並みか、それ以上の物価高にあえぐわれわれ庶民には、お後がよろしいようで・・・