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ことし夏休みの平均旅行費用は海外が21万円

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サーチャージ高騰で安価志向? 10万円台が最多

ことし夏休みの平均旅行費用は海外が21万3000円、国内が5万8000円―。大手旅行社が20代以上の男女約700人から得たアンケート結果で、62%は実際にこの夏休みに旅行し、平均日数は8.1日でした。海外旅行は燃油サーチャージの高騰による安価志向を反映したのか、10万円台が19.6%で最多。一方、海外は30万円以上も7.6%に上り、国内でも10万円以上が14.3%あり、消費志向が分散している傾向が浮き彫りになっています。

予約の手配時期については、海外は2カ月前が33%でトップを占め、1カ月前が26%、3カ月前は17%と続いています。パスポートや諸手続きなどがある海外旅行の場合は少なくとも出発30日前には82.6%が手配を完了していることも分かりました。国内旅行の手配時期のピークは1カ月前が約60%で、出発30日前に手配を完了しているのは53.4%となっています。

また、ユニークな観光学部を持つ和歌山大と社団法人日本旅行業協会(JATA)が共同で実施した「若者の海外旅行に関する意識調査」によると、若者の懐(ふところ)具合と旅行動機の関連性が強いことも浮き彫りになっています。調査は7月23日から25日まで、全国の15歳から39歳の男女を対象に実施。4740件の有効(複数)回答を得ました。これによると、阻害要因は「旅行代金が高すぎる」が72.7%で最多、「パスポート取得や更新手続きが面倒くさい」が70.8%、「海外旅行の代金は分かりにくい」が69.8%。燃油サーチャージ代とツアー代が別という現在の販売方法が、若者の旅行動機に大きな影響を与えていることも明らかになっています。

この調査では400万円未満、400万~600万円未満、600万~800万円未満、800万円以上の年収別に旅行意欲を聞いたところ、海外旅行に行きたいと答えた人で、実際旅行に行く意向と答えた人の割合は、予想通り年収が少ない層ほど減少。金銭に関しては、「費用が高すぎる」のほか、「余暇・趣味にかけるお金がない」(52.7%)、「海外旅行よりも他のレジャー・娯楽に優先的にお金をかけている」(50.1%)と若者らしい理由が高い割合を占めています。調査した和歌山大では、「若者への訴求はセグメントした層に分けた展開が必要」と結論づけています。

 

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