アロハ航空、61年にわたる歴史に幕閉じる
今のところ運航停止に伴う大きな影響見られず
61年にわたる歴史に幕を閉じることになった「アロハ航空」はハワイ時間3月31日(日本時間4月1日)、午後10時34分にマウイからホノルルに到着した、この日の最終便をもって同社のラストフライトとなりました。空港のカウンターや搭乗ゲートなどでも今のところ大きな混乱はなく、同社の関係者は「きっと今後、奇跡が起こって、また我々(社員)が呼び戻されることを期待している」と淡々と最終日の業務に励んでいました。なかにはフライトアテンダントやスタッフ同士が抱き合って、「庶民のためのエアライン」と親しまれたアロハ航空がなくなることを惜しんでいました。
その願いもむなしく、米連邦破産裁判所の担当判事はこの日、「残念ながら、全旅客便の運航を停止することに変わりはなく、業務の再開はしない」とコメント。日本・アジア支社を含むアロハ航空旅客部門の従業員約1900人は明日4月1日付けで解雇となることが決まっています。同支社では「現在の発券、予約済みの日本人客の数や詳しい状況は、日本では分からない」とハワイロードの取材に答え、最新情報はハワイの本社が随時アップデートし、英語の下記ウエブサイトに掲載すると案内。同社の日本語ウエブサイトは本日、すでに閉鎖されました。
日本の旅行代理店などでは、改めてハワイアン航空やゴー!航空など他社便への予約に振り替えている状況ですが、幸い今のところ混乱はない模様。すでに予約していた便に近い他社での予約が取りにくいケースはあるようですが、まったく予約が取れないというケースはまだない、ということです。ただ、春の行楽シーズンやゴールデンウイークを控え、今後、供給不足となることや人気のホノルルからネイバーアイランドへの日帰りツアーなどに影響が出る可能性も懸念されるので、4月1日以降に該当する旅行を計画中の方は、早めに旅行代理店や航空会社などにご相談されることをオススメします。
◎アロハ航空
ウエブサイト:http://www.alohaairlines.com