さらに安全で優しい街へ改善望む声も

ホノルル市が加盟している「自転車利用者に優しい街プログラム」への取り組みがこのほど評価され、奨励賞を受賞しました。この自転車に優しい街プログラムは全米自転車利用者連盟が2003年からスタートさせたもの。これまでにホノルル市など全米174都市から加盟申請があり、ムフィ・ハンネマン市長によると、「自転車専用道整備や自転車利用者への安全確保など、従来からのホノルル市の政策が評価された」とコメントしています。ハワイでは通勤、通学での利用者も多いことから、さらに自転車や歩行者に優しい街ホノルルへの期待が寄せられています。

米国初の自転車専用レーンが設けられた都市は、カリフォルニア州デービス市。ホノルルでも、ワイキキのアラワイ通りやマッカリー通りの道路上に、白いラインで区切られた自転車専用レーンを見かけたこともあると思います。ワイキキのカラカウア通りの至る所にある自転車のような形をした不思議な駐輪場=写真上=も有名ですね。また、自転車で散策するには最適なダイヤモンドヘッドに近いカピオラニ・コミュニティ・カレッジの入口付近に自転車用サービスエリアも新設されました。駐輪場のほか、公衆トイレやベンチ、フィットネス・エリアを備え、サイクリングの愛好者に歓迎されています。

ここ数年の原油価格の高騰に伴い、ハワイのガソリン価格はウナギ上り。実に2倍近い売値となっています。こういう周りの状況もあり、ハワイでは健康的なライフスタイルにもつながる自転車の利用者が増えているそうです。ただし、米国では、自転車は車と同様に原則として車道を走ることが義務付けられているため、現在の道路状況では危険と隣り合わせという側面も完全には拭えません。今回の受賞を機に、さらにハワイの道路環境が自転車や歩行者にとって安全で優しいものに改善されることを願う人たちは多いようです。