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ハレアカラ国立公園のダウンヒルツアーが営業休止中

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死亡事故多発で安全性見直しのため

マウイ島で観光客に人気のアクティビティの一つで、ハレアカラ山頂でご来光を拝した後、マウンテンバイクで一気に駆け下りる「ダウンヒルツアー」が現在、2008年1月10日まで営業を休止しています。ハレアカラ山は国立公園に指定されており、この1年間にダウンヒルツアー中の事故による複数の死傷者が出たことで、米国国立公園局が安全性を見直すために決めた措置。現在、ダウンヒルツアーを提供している業者は、山頂で日の出を見学するサンライズツアーは実施しています。

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このハレアカラ国立公園でのダウンヒルツアーには、毎年約10万人が参加。毎日数百人の参加者たちがダウンヒルを駆け下りていることになります。道路の一部には路肩がない所や急なカーブもあり、参加者が多い日にはツアー会社のバン同士が交通渋滞。ツアー会社間では、バンを道路の途中に駐車させないという協定を結んでいますが、時にはツアー会社のバン同士が道路で立ち往生し、事故の要因の一つにもなっているようです。また、中にはルールを守らないドライバーもいるため、参加者たちはかなりのスピードで車を避けながら坂道を下るため、これまでにも週に数人単位の参加者がケガで病院に運ばれていました。

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ハレアカラ国立公園管理課によると、今年は残念なことに既に3件の死亡事故が発生。「まだ周りが暗い早朝に催行することに問題があるのか、あるいは参加者がスピードを出し過ぎたために事故が起きたのか」など、ダウンヒルツアーの安全性や問題点を再確認する必要があるため、ツアーの営業を休止中。現在、ツアー運営会社と安全管理上のミーティングなどを行なう一方で、道路管理など国立公園としての十分な安全性が保たれているのかなどを検討しています。

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たとえば、今年9月26日に起きた事故で亡くなった女性は、オハイオ州からの観光客だったロベルタ・ブレイクさん、65歳。坂道を下りている途中でマウンテンバイクのコントロールを失って反対車線に飛び出し、対向車のミニバンに正面衝突したために死亡。事故調査報告によれば、当時の天候は良く、道路状況にも問題はなかったと記されているそうなので、このケースなどは年齢的には問題はなかったのかなど、疑問が残っているそうです。

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事態を重視したハレアカラ国立公園管理課では「1年間に3件の死亡事故が起き、数十件の重軽傷事故が起きているという事実は、国立公園内で催行されている商業アクティビティの安全基準などを慎重に再検討する必要性に迫られている」とコメントしています。なお、ハレアカラのように3000m級の山頂から地上まで駆け下りるようなツアーは、他の国立公園ではまず無いそうです。だからこそユニークでスリリングなアクティビティとして人気が高いともいえますが、今後の成り行きが注目されます。

 

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