ワイキキ西エリアの景観や人の流れを変えると予想
過去30年のワイキキ再開発では最大規模を誇り、ワイキキ西エリアの景観や人の流れを変えるとまでいわれて進行中の「ワイキキ・ビーチ・ウォーク」が、いよいよベールを脱ぎはじめています。アウトリガー・エンタープライズ社が約4億6000万ドル(約530億円)をかけてリニューアルする一大プロジェクト。ルワース通りとビーチ・ウォーク通り一帯約3万2000㎡にわたる広範囲なエリアにあった5ホテル、2アパートなどを取り壊し、新たに4ホテルとタイムシェア施設、約40ショップ、8レストラン&バーやエンターテイメントの複合施設に生まれ変わりつつあります。
ワイキキ・ビーチ・ウォーク・プロジェクトのコンセプトは「ハワイの航海と海洋遺産」。位置的には、カラカウア通りにあるファースト・ハワイアン・バンクから海側で、ハレクラニやアウトリガー・リーフなどがある最高の立地条件。歩行者に最大限配慮し、街と一体となった設計で、古き良き時代のオールドハワイをイメージしたオープンエアのスペースを数多く取り入れ、緑豊かなプロムナードを設置。世界有数の観光地ワイキキらしく、ハワイアン・エンターテインメントが随所で催され、周辺にあるショップの外観やインテリアも訪れる人たちが存分にハワイを感じ楽しめるエリアを目指しているそうです。
主な施設として、ホテル関連ではアウトリガー系のタイムシェア会社であるフェアフィールド社の「ウインダム・バケーション・リゾーツ・アット・ワイキキ・ビーチ・ウォーク」(196室)をはじめ、ヒルトン系でワイキキ初の全421部屋がスイートルームで2つの客室タワーを持つ「エンバシー・スイーツ・ワイキキ・ビーチ・ウォーク」に注目です。
レストラン関連では、130種類以上の生ビールを味わえるレストラン・バー「ヤードハウス」、イタリアのジェラート専門店「モンド・ジェラート」、東京・恵比寿にある手打ちそば専門店「松玄」などが早くも賑わっており、パシフィックリム・キュイジーヌの元祖で知られる名店「ロイズ」がハレクラニの真ん前に4月オープンを予定し急ピッチで工事が進んでいます。高級ステーキのルースズ・クリス・ステーキ・ハウス」やハワイ産の新鮮な食材を使った料理をカジュアルに楽しめる「ホロカイ・グリル」なども次々とオープン予定。各ショップ関係はワイキキに多いブランド志向型ではなく、アート、アクセサリー、アパレル、サーフィンなど地元ハワイの企業も多数参入し、順次オープンしています。
このプロジェクトは09年まで続く計画で、08年はグレードアップをテーマにしたアウトリガー・リーフ・オン・ザ・ビーチ・ホテルの改装が完了する見込み。スパ、レストランやショップを含むスペースと全631室の客室が生み出す新たな空間に注目が集まっています。今夏にはオハナ・アイランダー・ワイキキの改装も終わる予定。米国の不動産王、ドナルド・トランプ氏による「トランプ・インターナショナル・ホテル&タワー・ワイキキ・ビーチウォーク」も同エリア内に09年にオープンの見通しとなっています。
ワイキキ・ビーチ・ウォークでは、今週金曜日から始まる「ホノルル・フェスティバル」の開催に伴い、初日のロイヤル・ハワイアン・バンドをはじめ、フラショーや生バンド演奏など多彩なパフォーマンスも繰り広げられる予定です。
ハワイロードでも随時、営業を始めているホテルやショップなどを、あらためて詳細にご紹介する予定ですので、どうぞお楽しみに!
◎ワイキキ・ビーチ・ウォーク
ホームページ:www.waikikibeachwalk.com
※ショップなどの詳しいデータは随時更新されるのでご参照ください