ハワイ州観光局の広告塔に新キャラクター佐田真由美を起用
20代・30代女性への訴求効果高いビジュアルへ
ハワイ州観光局(HTJ)は2007年の広告塔として、3年間起用してきたジェイク・シマブクロさんに代えて、新たにモデル、歌手、女優として人気の佐田真由美さんを起用することを決めました。新しく、上質で、洗練されたハワイのイメージの訴求を図るのが目的と説明しています。今回の変更は、これまで以上に幅広い層が受け入れやすいビジュアルで、特に女性の中でも20代や30代のディシジョン・メーカーに対して訴求効果の高い広告を作成した、としています。HTJの関係者は「低迷しているハネムーン、ウェディング検討者にも響く」と語り、需要拡大に期待を示しています。
また、マーケティング・コンセプトは07年も引き続き「Discover Aloha」を継続。知られざるハワイ独自の歴史、文化、アート、イベントなどを紹介し、奥深く上質な魅力をもつハワイのイメージの醸成を図るプロモーションで、今年で3年目。アメリカの調査会社がこのほど実施したアンケートの結果では、「着々とマーケティング・コンセプトは浸透している」そうです。
同アンケートによれば、多彩なカルチャー体験、歴史文化の理解、ユニークな体験、デスティネーションのユニークさなどの評価ポイントが、03年に比べてアップ。日本語によるコミュニケーション、ゴルフ、ショッピング、アドベンチャーなどは、以前の高ポイントを維持しているということです。
HTJでは、この調査結果などから、「Discover Aloha」の効果が表れてきたと評価し、今年もさらなるイメージ浸透を目指した取組みを展開するということです。一方で、地元ハワイの観光業界では、これまでのHTJの対応に、「かなりの予算をつぎ込んでいる割には、期待したほど日本人観光客の誘致に貢献できていないのでは」?と疑問視する声も上がり始めています。果たして、今回の対応策が即効薬となるかどうか? 私自身も疑問です。