ワイキキのシェラトン系ホテルに大規模な再開発計画が浮上
5ホテルとタイムシェア・タワーへ
ワイキキビーチやカラカウア通りに面した一等地に4つのホテルを擁すシェラトン系ホテルに大規模な再開発計画が持ち上がっています。この計画案では、4ホテルのうち最古となるシェラトン・モアナ・サーフライダーのダイアモンドヘッド・ウィングを新築ホテルとし、シェラトン・プリンセス・カイウラニの一部は取り壊し、今ハワイのトレンドとなっているタイムシェア・タワーとして新たに売り出す構想となっているようです。
オアフ島の4シェラトン系ホテルを運営・管理しているスターウッド・ホテル&リゾーツ・ハワイ は、所有者で国際興業系列の京やカンパニーとこれまでに何度か協議した結果、4ホテルのうち、シェラトン・プリンセス・カイウラニとシェラトン・モアナ・サーフライダーを大規模に改造するという構想が持ち上がった模様。特に、シェラトン・プリンセス・カイウラニはヒルトン、マリオット、アウトリガー(フェアフィールド)と続くタイムシェアへの一部転換は早くから噂になっていました。現在のプールや隣接地にタイムシェア・タワー(2ベッドルーム、240室)を建設し、シェラトン・モアナ・サーフライダーのダイアモンドヘッド・ウィングを新築ホテルとするなど、各ホテルもアップグレードの計画が俎上にあがっているようです。
現在、ワイキキでは、3つのホテル、タイムシェアと周辺の開発を手がけるアウトリガー系のワイキキ・ビーチ・ウォーク再開発や、ロイヤル・ハワイアン・ショッピングセンターの大改装工事が着々と進行中。今回、この構想が実現すれば、大手のシェラトン系ホテルだけに、ますますワイキキが活性化するのでは、と期待されています。このほか、ヒルトン系のザ・グランド・ワイキキアンの新築、話題を呼んだトランプ・インターナショナル・ホテル&タワー・ワイキキビーチウォークの建設など、ワイキキの地図が大きく様変わりしようとしているので、当分目が離せません。
なお、1958年の創業以来、ワイキキで約50年にわたって親しまれてきた「京やレストラン」が、今年3月末で閉店することになりました。当時、ハワイ在住の日系人グループにより設立されましたが、1962年にシェラトンホテルグループを国際興業が買収。2階建てのティーハウススタイルだった建物は91年に、1500万ドルかけて改築されました。現在、売却かリースを検討中だそうです。