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カウアイ島のワイメアにはキャプテン・クックの銅像

  • カウアイ島のワイメアにはキャプテン・クックの銅像

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ハワイへ最初に上陸した地

西洋人としてハワイに初めて足を踏み入れたのは、英国の探検家ジェームズ・クックだということはよく知られています。1778年1月、大西洋の北西航路を調査中だったクックは、オアフ島やカウアイ島、ニイハウ島を発見し、カウアイ島のワイメア湾に寄港。11世紀後半から12世紀にかけてポリネシア人が移住して以来、約700年間にわたって外界との接触が絶えていたハワイのカウアイ島ワイメアに上陸し、物々交換で食料などを調達したクック一行。その後、北への航海を続けたのですが北西航路の発見には失敗したのでした。

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そんなクックがハワイに最初に上陸した地、ワイメアの街中にはキャプテン・クックの銅像があります。当時、恐る恐る上陸した一行は、予想に反して島民たちの大歓迎を受けたということです。というのも、多くのマストがある船を見たハワイの島民たちは、「高い木のある動く鳥」と思って、ハワイの神として崇められていた「ロノ」の再来と信じ、歓待したからだったそうです。

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カウアイ島の西南にあるワイメアは、この後、19世紀半ばまで島最大の港町として米国の捕鯨船団の給油地や交易船が訪れることで賑わい、今でもカウアイ西部で最も文化や商業の盛んな街となっています。

翌年、再びハワイに戻ってハワイ島へ上陸したクックは、今度も島民たちの絶大な歓迎を受けました。ちょうど上陸した日がお祭りの最中だったことや、時計回りにケアラケクア湾(神の道の意味)に入港したことなど偶然が重なり、クックはロノの化身とまで勘違いされたようです。

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ところが、次第に島民との間に争いが増し、流血の事態にまで発展したことでクックは殺害。このクックの来島を機に火薬や鉄の武器などの西洋文明だけでなく、天然痘や百日咳、はしかなど疫病も蔓延するなど、ハワイの将来に大きな影響をもたらしたのです。その後、多くの外国船がハワイを訪れる、米国人は捕鯨基地としてハワイに上陸し、宣教師らも海を渡ってハワイで英語などを広めることになったのでした。

 

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