全米7番目の保護指定区に
ホノルル・ダウンタウンの西に位置し、まるで中国か香港にいるかのような活気に満ちた「チャイナタウン」がこのほど、全米で7番目となる歴史的遺産の町として正式に保護指定を受けることになりました。
全米歴史的遺産保護委員会が発表したもので、これを受けて、ホノルル市のムフィ・ハンネマン市長は「今回の指定で、ホノルルのチャイナタウンを全米にプロモートできるし、保護するための連邦政府の助成金を得ることも可能になった」と歓迎の意向を表明。チャイナタウンは、ハワイ州で初の歴史的遺産の町に指定された地域になりました。
チャイナタウンには中国人や中国系米国人らが経営するレストラン、乾物屋、骨董品屋から理髪店、フラワーレイ・ショップなどがズラリ。木造だけでなく、石造りやレンガ造りの建物が所狭しと並んでいます。確かに一部で雑然とはしていますが、一世紀以上に及ぶ生活感あふれる町となっています。
中国から最初の移民がハワイへ訪れたのは、1852年のことだそうです。1870年代にはチャイナタウンと呼ばれるようになり、1884年までにはオアフ島の住民の約75%にあたる中国系住民が、わずか0・1平方kmという、このエリアに住んでいたようです。
1886年と1900年の2度にわたる大火災にも見舞われましたが、惨事から見事に復興を成し遂げ、現在のような独特な趣のある町並みになっています。
ここでの一番の楽しみは、安くて美味しい本場の中華料理の食べ歩きとショップめぐりで、ランチタイムには人気レストランの前に長い行列ができる盛況ぶり。訪れる観光客の姿も後を絶ちません。
マウナケア・マーケット・プレイスやオアフ・マーケットには肉や魚、野菜など、あらゆる生鮮食品類や香辛料のほか、漢方薬まで山積みにされ、連日賑わっています。
ただ、周辺のオフォス街がクローズし始める夕方5時ごろから、徐々に通行人らの姿が少なくなるので、暗くなると治安に問題がある地域のため、訪れる場合はお気をつけください。近辺には公営の駐車場なども多いので、明るい時間帯がオススメです。