ハワイロード

ここは日本!? ん?

カネオヘの平等院で錯覚を味わう?

仕事でカネオヘからホノルルへ戻る途中、同行したカメラマンが「近くに面白いところがあるから、寄ってみる?」というので、持ち前の好奇心で立ち寄ったのが「平等院」。そう、あの10円硬貨にある京都・宇治の平等院をそっくり模したレプリカが、ハワイにあるのです。話しには聞いてはいましたが、正直、あまりにも日本っぽい雰囲気が漂っていたので驚きました。

日本人の移民がハワイに初めて来たのが明治元年(1968)です。その日本人移民百周年を記念して、オアフ島のウィンドワード地区にあるカネオヘのコオラウ山脈を背にして1968年に建立された「平等院」。当時、各宗派を超えた大事業だったようです。

周辺は広大な公園墓地、バレー・オブ・ザ・テンプルズになっており、日本式墓地のほか、カトリックやプロテスタント、無宗教などの指定墓地があります。各国の著名人も多く埋葬されているということでしたが、墓地ですので、早々に退散いたしました。

内部には金と漆が塗られた木像があり、場所柄か、アメリカ人観光客が多いのが目立ちました。敷地内には美しい日本庭園や茶室もあり、鯉が泳ぐ池まであったのにはビックリ! 何となく日本にいるような錯覚を覚え、どことなく落ち着いた気分になりかけたので、やはり自分の中の日本人が目覚めたようなひと時でした。

実は、新聞記者としての初任地が京都だったこともあり、非常に懐かしい思いに駆られ、かつて取材したことがある宇治の平等院鳳凰堂のことを思い出したりした、わずか数十分の滞在でした。ここにいる鳥たちは人間を怖がらないことでも有名で、直接、人の手から餌をついばんだりします。

◎平等院

住所:47-200 Kahekili Hwy., Kaneohe, HI 96744
拝観時間:8:30~16:30(無休)
拝観料:1人$2
電話:(808) 239-8811
アクセス:レンタカーでH1フリーウエイに乗り、LikeLike Hwy を降りて北に向かう。しばらく走ると左折の看板が目印