6/4に「ホノルル・プライド・パレード」
■実はゲイパレードです■
ハワイに住んでいると、文化や習慣、宗教観、考え方などの違いから、日本ではなかなかお目にかかれない物事に遭遇することがあります。6月4日（土）午前10時から行われる「ホノルル・プライド・パレード」もその一つ。アラモアナ通りからカラカウア通りを経由して、カピオラニ公園まで続く、このパレードは今年で21回目。プライド・パレードと呼ばれていますが、実際は「ゲイ」パレードなのです。
ハワイ州でも来年から「同性婚」が事実上施行されるように、米国ではゲイもレズビアンもある程度社会的に認知されています。ということで、参加者らは星条旗とゲイ旗を振りながらプライドを持って行進。ハワイ語ではゲイのことを「マフー」と呼び、ハワイアン系のマフー達は頭に王冠を乗せてパレードです。ちなみに、今では全米で約25万人のゲイ、レズビアン、バイセクシャル、性転換を受けた人などがパレードに参加しています。
歴史をひも解けば、古代中国史においてもレズビアンに関する詩や物語の記録が残されています。平安時代の日本でも、レズビアンが社会的に受け入れられていたという記録があるそうです。また、中世のアラビアにおいてはハーレムを構成する女性達の間では普通に記録されていますが、時には弾圧された時期もあったようです。
ちなみに、残念ながら、私はハワイにおけるこういうコミュニティの方々とはほとんど接点がないので、日頃の活動状況などは全く知りません。が、意外にハワイにおけるゲイやレズビアン・カップルの割合というのは、他州と比べても結構高いということを聞いたことがあります。
パレードでは、先頭で「プライド・パレード」の横断幕を掲げた参加者たちが堂々と続きます。色鮮やかな花を飾り、派手なデコレーションを施したオープンカーの周囲に、見事に着飾り、化粧もバッチリのミスター・レディーの方々が勢ぞろい。ただ、パレードするくらいですから、楽しく、陽気で賑やかにワイキキを練り歩きます。ちなみに、綺麗なドレスに身を包んだ多くの美女？たちですが、正確な性別は少なくとも見ているだけでは不明です。
パレード参加者たちは、「自分たちのことを少しでも分かって欲しい、決して特別なことではないんだ」と、訴えかけているのでしょうね。そういえば、随分前ですが、日本で新聞記者をしていた時に取材で知り合った、TVにもよく登場される大物政治家や弁護士さんが、「そうなんだ」と分かり、当時はある種の違和感を覚えたことがありました。ハワイでも、要職にあった知人が職を捨ててまで、同姓婚が事実上認められているLAに移住したと聞きました。自由の国、アメリカ・・・
◎ホノルル・プライド・パレード
