■ワイキキで丸亀製麺などを運営■
ワイキキで毎日、行列ができるほど人気の讃岐うどん店「丸亀製麺」などを運営する外食大手「トリドール」（本社・兵庫県神戸市）が、来年の入社式をハワイで実施することになった。現在、海外11か国・地域で100店舗以上を展開。2011年に丸亀製麺ワイキキ店で海外初出店を果たし、今では世界中の店舗の中で売上げはトップ。この海外スタートの地ハワイで入社式を行い、約70名の新入社員とチャレンジ精神や成長を誓いたい、という。
肉盛り、タル鶏ぶっかけ、Wカツカレー… タレントの武井壮さんを起用した「丸亀製麺」のテレビCMが人気で、トリドールの業績も絶好調。今年3月期も連結決算は、最終利益が倍増となるなど大幅増収増益となった。今期（2016年3月期）も引き続き好決算を見込んでいる。このほど発表された同社の15年3月期決算は、売上高が前期比11・5％アップの872億円。過去最高を更新し、最終利益は2倍の19億円となった。
昨年4月に消費税増税後という逆風の中でも、全国的なテレビCMによる新メニューを積極的に宣伝。300円から500円程度の手頃な価格が受けて、客足も伸びた。特に昨年8月から放送を始めた武井さんが汗をかきながら新メニューをひたすら食べるシーンの連続が好評。2カ月ごとに販売する期間限定新メニューのCMも好調。コンビニなどとの競合激化で苦戦する大手外食が多い中、丸亀製麺は消費者の胃袋をガッチリつかんだ。
同社では来年、新卒70人の採用（前年比80％アップ）を予定している。近年、修学旅行もハワイなど海外という学校が増えており、卒業旅行で海外に行く学生も多い。グローバルな時代、海外展開する日本企業は多いが、ハワイで実施する入社式について、同社の関係者は「売り手市場といわれ、採用側には厳しい環境ですので、多くの新卒者に当社を受けてほしいので・・・」と説明している。
◎トリドール
ウェブサイト：www.toridoll.com