ハワイロード

タパ・タワー会議施設の改修工事が終了

■ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ■

 700万ドル(約8億4,000万円)をかけて改修が行われていた「ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾート」タパ・タワー会議施設の工事がこのほど完了した。今回の改修は、タパ宴会場、パレス・ラウンジ、ホノルルスイート、ロラニスイートを含む。新生宴会場(約1,536㎡)は、ハワイのタパ模様(またはカパ模様)に再設計し、地元のアーティストによる色彩、生地、パターン、イメージ、アートワークで表現されている。

 室内装飾は、ハワイの文化芸術様式と現代的な環境の間でのバランスを反映。設計チームは、ハワイ州最大の博物館で、太平洋地域における最初の自然と文化の歴史を司る公共機関「ビショップ博物館」で広範囲に及ぶ調査を実施した。伝統的なタパの模様や色を正確に表現するために、伝統的なタパについて地元の専門家と共に作業を行った。

 大きなタパ風の3次元レリーフ彫刻は、この場所が新たな注目を集めるものとなりそう。コアの木枠に入ったタパの不織布のコレクションを含め、芸術作品をサポートすることは、宴会場全体を通して行われている。

 タパの模様も、温かい茶色、グレー、赤茶色のアクセントを含め、ハワイ先住民が色付けに使用した色を思わせる自然な色調を取り入れた新しいカーペットの着想にもなっている。

 印象的な宴会場のシャンデリアを含む新しい照明は、より自然光に近い明るさを採用。照明器具を囲う有機的格子状の模様は自然な落ち着いた色合いで、エレベーターロビーやパレス・ラウンジの至る所に取り入れている。自然な縁取りの木製テーブル、ココナッツの花瓶、有機織り生地、自然な金属、木製仕上げなどを含むこれらの目立つ特徴は、古代ハワイのものを想起させる。

 ベンチ式座席全体は、樹皮布にするためのタパを叩く棒を連想させるタパの彫刻を再現している。

◎ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾート

ウェブサイト:hiltonhawaiianvillage.jp