■3度目の申請で、経済効果を強調■
ハワイアン航空は1月7日までに、米運輸省に羽田-コナ(ハワイ島)の就航計画を申請した。米運輸省は昨年12月25日、デルタ航空が持つ1日2便分の羽田発着枠のうち、シアトル線の1便分について再配分を検討すると発表。他の路線希望があれば、申請するよう求めていた。コナ線については、2010年10月末で経営再建中だった日本航空が撤退し、復活を求める声も多い。
この問題は、ハワイアン航空などがデルタ航空によるシアトル線の冬期運休は無駄遣いである、として米運輸省に再配分を働きかけていた。これに対し、デルタ航空が反発し、枠の確保にはシアトル線が最良の選択肢である旨を主張。米運輸省は今後、これらの主張を検討し、最も公益性が高いと判断した路線に発着枠を与える見込み。
一方、ハワイアン航空では、他社の羽田-米国本土路線が苦戦する中、自社のホノルル線は羽田-米国間で、唯一ではないが最も成功している路線であると強調。コナ線も同様の成果を収める、と自信を見せている。今回の申請は、3度目となる。
JALが撤退したコナ線復活のメリットは、日本発の旅行者が増えることによる経済的な波及効果を強調。試算によると、ハワイへの日本人訪問者数は年間3万9000人アップし、6500万ドルを消費。これに伴い、1151人の雇用を創出できる、という。
使用機材はA330-200型機で、座席数はビジネス18席、エコノミー276席。就航時期は、2015年6月1日頃を計画している。
◎運航スケジュール案
◇5月~10月
HA842便 HND 23時55分発-KOA 12時50分着
HA841便 KOA 18時10分発-HND 22時00分着(翌日)
◇11月~4月
HA842便 HND 23時55分発-KOA 12時15分着
HA841便 KOA 17時05分発-HND 22時00分着(翌日)
◎ハワイアン航空
ウェブサイト:www.hawaiianairlines.co.jp