ハワイロード

ハワイ諸島にダブル・ハリケーンが接近中

■明日7日午後から大雨・強風の恐れ■

 ハワイ諸島の南東から現在、2個のハリケーン「イゼル(Iselle)」と「フリオ(Julio)」がダブルで接近中ということで、ハワイの島々は早ければ明日7日午後ごろから、強風と大雨に見舞われる恐れがあり、米海洋大気庁管轄の中部太平洋ハリケーン・センター(Central Pacific Hurricane Center)などでは注意を呼び掛け、警戒を強めている。

 イゼル(Iselle)は、徐々に熱帯性低気圧に変わり、勢力を落としつつあると見られているが、ハワイ島に迫っていることから、鉄砲水や土砂崩れの危険性があると注意を促している。イゼルの後を追うように、すぐ後ろにはフリオ(Julio)もハワイ諸島に迫っており、勢力を強めながら西北西に時速約120kmで近づいている。

 2個のハリケーンがダブルで迫るという異例の事態に見舞われているハワイ諸島では、関係当局やテレビやラジオなどがニュースを通じて、しきりにハワイの住民や滞在中の観光客に対し、災害に備えるよう勧告している。オアフ島でも、今日6日あたりから、次第に風が少しずつ強まってきている。

 今回の事態に対し、地元住民らはペットボトル入りの飲料水や懐中電灯、非常食などを大手スーパーなどで調達する姿が見られ、一部のスーパーでは早くも売り切れ状態。地元の小売店でも、水や懐中電灯、ポリバケツや電池などを買い求める人々の長蛇の列ができ、一部のガソリンスタンドではガソリンも売り切れて、災害に備えている。

 これに伴い、ハワイ島やマウイ島の小学校などでは、早々と休校の措置を取っている。オアフ島の公立校も8日は休校措置を決めた学校やザ・バスも運休。在住日本人の子弟らが多く通う日本語補習校「財団法人ハワイ日本人学校」(ハワイ レインボー学園)で、も、毎週土曜日に授業があることから9日(土)を休校とするかについては、前日の8日(金)の正午頃までをメドに、父兄らに一斉に送る同報送信と保護者会緊急連絡網で連絡する予定になっている。今後の動きは、テレビやラジオの地元ニュースにご注意ください。

◎中部太平洋ハリケーン・センター(Central Pacific Hurricane Center)

HP:www.prh.noaa.gov/cphc