「マラサダ」に込められた思いとは?
■ハワイを代表するスイーツのレシピも紹介 / 「グレーテルのかまど」■
毎回スイーツの不思議な物語を届けているNHK Eテレの「グレーテルのかまど」で今日6月13日(金)午後9時半から、「ハワイアンの揚げパン“マラサダ”」が放送される。仕事や子育てに追われているからこそ、ひと息つける自分の時間を大切にしたい、そんな現代のグレーテルのために、マラサダの魅力と人々の愛着を伝えている。
ハワイを代表するスイーツ「マラサダ」。島のあちこちに地元ハワイアン御用達の専門店がある。イベントごとに屋台が出るなど、マラサダはハワイの普段の暮らしに欠かせない存在。そのル-ツは19世紀後半、ポルトガルの移民に遡る。異国のスイーツが、100年を経ていかにハワイのローカルスイーツになったのか?
マラサダはドーナツより軽い揚げパンの一種。プレーンの生地に、揚げたてに砂糖をまぶしたものが定番だが、生地にタロイモを練り込んだり、ハウピアというココナツクリームを中に入れるなど、ハワイ独自のテイストに進化し、定着した。
記録によると、1882年にポルトガルからハワイにやってきた移民たちが、サトウキビのプランテーションで働く際、労働者たちの貴重な軽食としてマラサダを作っていた、という。移民一世たちの祖国の誇りと、新天地での希望が込められたスイーツの美味しさに迫る。
◎グレーテルのかまど
放送:毎週金曜日21:30~21:54(NHK Eテレ)
ナビゲーター:15代ヘンゼル役 瀬戸康史
ナレーション:かまどの声 キムラ緑子
HP:www.nhk.or.jp/kamado