ハワイロード

ハワイ島で車がスッポリ飲み込まれる!?

■悪天候で道路が陥没■

 ハワイ諸島で最も南にあり、特に大きいことから「ビッグ・アイランド」の異名を持つハワイ島で、さる12月30日午前8時ごろ、突然、大きな穴があいてしまった道路に、女性が運転するピックアップトラックが吸い込まれてしまった。結構深い穴だったが、幸い車は助手席側から落下したことで、女性は自力で穴から出て、大した怪我はなかった。

 事故現場は、前日までの悪天候の影響で地盤沈下が発生。道路の下には電線やガス管などを通すパイプが通り、年末に降り続いた豪雨の影響で徐々に地盤が軟弱となって最後は耐え切れず、陥没したとみられている。

 現場の位置は、標高4,205mのマウナケア山やアカカフォールズ州立公園に近い島の北東部ホノカアにあるポハケア・マウカ・ロード。観光客はあまり利用しない生活道路だが、車での移動を常としているマウカ・パアウイロ地区に住む数十世帯の人たちが不自由を強いられている。

 年末年始を暖かいハワイで過ごそうと、久々に1日8,000人を超える観光客が訪れたハワイ。中でも、ゴツゴツとした溶岩石があちこちに溢れ、自然の宝庫でもあるハワイ島で、レンタカーで訪れた大勢の観光客もさすがに道路にポッカリとあいた大きな穴を見て、胸をなでおろしていたという。