■被災地の東北3県にある縫製工場などが立ち上げ■
フラの衣装やハワイをテーマにした手作りの雑貨などを主力商品とする新ブランド「キラ・ウエア」が9月3日、一般社団法人「東北マハロファクトリー」(福島・郡山市、坂井弘美・代表理事)から登場した。東日本大震災で被災した東北3県の縫製工場や工房による共通の新ブランド。同日より下記ECサイトで販売が始まり、11日からYahoo! JAPAN が運営する下記「復興デパートメント」からも購入できる。
ハワイ島の火山名にちなんだ新ブランド「キラ・ウエア」を構成する縫製チームは、石巻(宮城県)、相馬(福島県)、陸前高田(岩手県)から成る。いずれも津波などで被災した地域で、縫製の仕事の増加と雇用促進を目指している。
各チームは本業と新ブランドの仕事を並行して行うことが可能。申し出があれば、他の被災地の縫製団体の参加も受け入れる予定だ。かつて縫製が盛んだった頃の東北を目指し、被災地域の復興に向けて活動を始めた。
■第1弾として下記商品を販売
1、フラの練習用スカート「パウ」
石巻チームと相馬チームで縫製を担当、ハワイアンファブリックを使い、丁寧に縫った質の高いパウを提供する。
2、ハワイの花をモチーフにした「デコペン」
プルメリア、レフア、ピカケなどハワイ特有の花をリボンで表現し、ペンに飾り付け。ハワイアンリボンレイで知られるレイナアラ井坂裕子さんが特別に考案し、陸前高田チームがその技術を習得して、仮設住宅で制作している。
3、チャリティーTシャツ
ブランドの趣旨に賛同した国内外のアーティストが参加し、タウンでも着られるファッショナブルなTシャツを制作。いわき市(福島県)のユアサミズキさん、東京のROCO さん、台湾のVincent Kuo.さん、コロンビアのViviam Avellaneda さんらが、ハワイをテーマにデザインした。
「キラ・ウエア」のブランドロゴは、福島県郡山市の国際アート&デザイン専門学校が協力。校内でコンペを実施し、グラフィックデザイン科2年の工藤智慧さんの作品が選ばれた。
新ブランド「キラ・ウエア」は今後、フラのイベントやコンペティションに出演する団体向けに、イージーオーダーメイドの衣装も受注販売していく予定。初年度の売り上げ目標は1000万円、3名から5名の雇用創出を目指し、3年後には20名以上の雇用を生み出す考え、という。
坂井弘美・代表理事は「自然の恵みに敬意をはらい、幸せや喜びを分かち合い、思いやりと調和を大切にするハワイの人々の精神(アロハスピリット)と、日本人のそれとは大変近いものがある。日本でのハワイ人気、フラ人気は増加の一途。美しくて質の高い商品を提供することで、フラやハワイが好きな皆様に喜んでいただき、東北復興に1歩でも近づくことができれば幸いです」と、語っている。
◎一般社団法人「東北マハロファクトリー」
設立:2013年3月
支援:日本興亜・東北「社会起業家」応援ファンド
目的:被災地の雇用促進
※マハロとはハワイの言葉で「感謝、ありがとう」の意味
があります。東北発ハワイブランド「キラ・ウエア」
HP:kilawear.com
ECサイト:store.shopping.yahoo.co.jp/kilaware
復興デパートメント:info.shinsai.yahoo.co.jp/department