■10年で500店目指す構想■
ワイキキ・クヒオ通りで毎日長い行列を作るセルフ式うどん店「丸亀製麺」が今度は、米国を手始めに海外でドーナツ店の運営を始めることになった。出来立てホヤホヤの商品を提供するうどん店のノウハウを生かせることから、新分野のドーナツ店に参入し、海外事業の拡大を目指す。世界的な外食チェーン店は米国発が多いことから、まずは米国・ハワイで成功を勝ち取る、という。10年で欧米やアジアなど世界で500店舗に増やす構想になっている。
ワイキキで行列ができる店と言えば、パンケーキのエッグスン・シングス、食べ放題のマキティ・ハワイ、ボリュームたっぷりのチーズケーキファクトリーと並んでMARUKAME UDONワイキキ店が有名。そのセルフ式うどん店が、今年には「GEORGE’S DONUTS(ジョージズ・ドーナッツ)」の店名でハワイに1号店をオープンする。多彩な人が集まるハワイは顧客の好みを探るのに最適と判断。ハワイ進出を優先した数店舗を展開後、米国本土にも進出する計画、という。
なお、本来の日本市場を意識し過ぎて、海外での店舗展開に支障がないよう、日本国内には出店しない、という。また、「丸亀製麺」は米国や香港で飲食事業を手掛ける米ドリーム・ダイニング・コーポレーション(本社・カリフォルニア州)の全株式を取得し、買収した。日本食の弁当チェーンを運営するドリーム社をグループ傘下とし、2022年までに北米など海外展開を1000店舗にまで加速し、主力のセルフ式うどんチェーンに次ぐ収益の柱にする計画だ。さらに、ドリーム社が米国で運営する日本食居酒屋「トーキョー・テーブル」も、世界で100店舗まで増やす予定、という。