ハワイロード

PCCの新フキラウシアターで「ハワイアンジャーニー」上映

■フキラウから始まったPCC誕生50周年■

 今年開園50周年を迎える「ポリネシア・カルチャー・センター(PCC)」に今年3月、新しく生まれ変わった4D体験ができる映画館「フキラウ・シアター」がグランドオープンし、独自の短編映画「ハワイアンジャーニー」を上映している。ほぼ全ての撮影をハワイ内で行い、火山の噴火やナパリコーストの渓谷や絶壁、滝などをヘリコプターから空撮。フキラウ・シアターは、「火山」をイメージしたダイナミックな外観に生まれ変わった。

 4kデジタル・プロジェクション・システムを使った現在入手可能な中で最も高解像度で明るく高品質な映像が、幅22.5m×高さ12.2mのスクリーンに映し出される。座席のうち250席は、ステレオスピーカーが埋め込まれ、映像や音楽に合わせて動くなどの特殊効果技術が備えられている。また、通常の座席も200席用意してある。

 同シアターへは、ブラックイトが設置された溶岩トンネルを通り抜けて入る。出る際は、別の溶岩トンネルを抜けて、デザインし直されたギフトショップ「ザ ウル:ツリー・オブ・ライフ」へ繋がっている。このシアターは上演時間外には、会議やプレゼンテーションなどに利用できる。

 また、6つある村の一つ、ハワイ村の改装工事も3月末に終わり、グランドオープンした。新しいハワイ村は、古代ハワイの土地区画である「アフプアア」を模して造られた。ハレ・アリイ(大首長の家)が村全体を見渡すように配され、村内の建物には、カヌー、古代の道具類、武器などを展示。また、滝が造られ、滝から続く小川の水がタロ芋畑に流れ込みフィッシュポンドに流れていく。古代ポリネシアのカヌーに倣って造られた木造双胴カヌー「イオセパ号」も展示している。

 ポリネシア・カルチャー・センターは当時、焼け落ちた教会の神殿を建て直す費用を捻出するために、観光客に向けて「フキラウ・ソング」を歌いながら地引網漁とルアウ(祝宴)やエンターテイメントを行ったのが始まり。50年前の1963年10月12日、オアフ島ライエに、開園した。

◎ ポリネシア・カルチャー・センター

住所: 55-370 Kamehameha highway, Laie, Hawaii 96762
営業時間:12:00~21:00
電話:(808)924-1861
休園日: 毎週日曜、感謝祭(11月第4木曜日)、クリスマス
詳細: www.polynesia.com/japan