ハワイロード

カカアコにイルミネーションの雪が降る!?

■【動画あり】えひめ丸の慰霊碑がある公園近く■

 常夏ハワイのカカアコに、きらびやかなイルミネーションの雪が降り、新たな観光名所として、日本人観光客や地元のローカルが夕方から足を運んでいる。場所は、宇和島水産高校の実習船「えひめ丸」の慰霊碑があるカカアコ・ウォーターフロント・パークのアラモアナ通り沿い。地元でカカアコ・マカイ・ゲートウェイ・パークと呼ばれる広い敷地内に、まるでクリスマスツリーのような木々がキラキラと電飾の衣装をまとい、雪が降るような趣を醸し出している。

 綺麗なイルミネーションは時間を経るごとに、ブルー、グリーン、レッドなどと自動的にカラフルな模様替え。正面のアラモアナ通り側には、お花畑を敷き詰めたような飾り付けの工夫などのほか、真っ白なトナカイの親子連れの姿もある。ここは今、小さな子供連れのファミリーにとって、絶好の撮影スポットとなっている。

 この見事な電飾は、神戸イルミナージュ 2012やあべの・天王寺イルミナージュを手がけた、日本で イルミネーション文化の普及、発展を目的とする社団法人「日本イルミネーション協会(Japan Illumination Association)」の協力で、今回初めて実現した。訪れる人たちは口々に「こんな綺麗なイルミネーションって、いつからハワイにあったの?」と、驚きの様子。夕方以降は、電飾の安全や管理にあたるセキュリティースタッフも会場に常駐している。周辺にはカカアコ・ウォーターフロント・パークの無料駐車場もある。

 実は、このイルミネーションは、さる8日に行われた初のイベント「2012 Kakaako Kalikimaka」(ハワイ語でKalikimakaはクリスマスを意味する)のために設けられた。

 日本では、阪神・淡路大震災が起きた1995年以降、鎮魂の意味をこめ毎年12月に開催されている祭典「神戸ルミナリエ」が有名だが、規模は小さいながら、カカアコの夜を彩るイベントとして人気を呼びそうだ。

 ハワイで雪、というと突飛と思われるかもしれないが、常夏ハワイにも雪は降る。というのも、ハワイ島のマウナロア(4169m)、同じくハワイ島のマウナケア(4205m)とマウイ島のハレアカラ(3055m)頂上付近では、ほぼ毎年のように雪が降り、積もる。ワイキキやアラモアナセンター、ワードセンターズからも近いカカアコで、綺麗なイルミネーションの雪を眺めてみては?

 ちなみに、今日は日本より1日遅く迎えるハワイのクリスマス。メリー・クリスマス!

◎Kakaako Kalikimaka

場所:カカアコ・マカイ・ゲートウェイ・パーク
住所:677 Ala Moana Blvd., Honolulu, HI 96813(アキュラ・ホノルルの隣)
地図:ここをクリックしてください
HP:hcdaweb.org