■クリスマス休暇で帰省中のオバマ大統領も参列■
さる17日に88歳で死去した日系のダニエル・イノウエ米上院議員の告別式が今日23日、故郷のホノルルにある国立太平洋記念墓地(パンチボール)でしめやかに営まれた。先週末からハワイでクリスマス休暇中のオバマ大統領も、ミシェル夫人と参列。21日に首都ワシントンで行われた葬儀に続き、告別式にも参列する異例の対応で、政治家を志す目標となった郷里の大先輩への敬意を表していた。
告別式にはオバマ大統領夫妻のほか、ハワイ州のアバクロンビー知事、同僚の上院議員、日系人部隊「第442連隊」の元隊員ら約1000人以上が参列。日本から、野田佳彦首相の特使として福田康夫元首相が出席した。星条旗に包まれたひつぎが運び込まれると、参列者は右手を胸に当てて厳粛に出迎え、別れを惜しんだ。
会場の国立太平洋記念墓地には、第二次大戦でイノウエ氏も所属した米陸軍の日系人部隊の戦友らが埋葬されている。旧日本軍の真珠湾攻撃や朝鮮戦争による戦没者らも眠っている。式典の最中には、4機の米空軍のジェット戦闘機が編隊を組んで上空を舞い、イノウエ氏を追悼した。