■円高に加え、夏休みずらす傾向■
円高の追い風を受けて10月以降、今秋はハワイ旅行の人気が高いことが4日までに、大手旅行社の調査で分かった。予約数は前年同期比で2ケタのアップ! $1=78円前後という円高を背景に、お得感が後押ししている、という。また、夏を避けて、秋に長期休暇を取る傾向が増えていることもハワイ人気を支え、政治情勢からこれまで人気だった韓国や中国から渡航先を安全で過ごしやすいハワイへシフトしている。
常夏ハワイは、お盆を中心とする夏や年末年始をのんびり過ごす観光地として人気が高い。ただ今秋は、ハワイ旅行の予約数が、大手旅行社で軒並みアップしている、という。たとえば、JTBは10月が27%増、日本旅行は10月~12月で23%アップ、近畿日本ツーリストも10%強となっている。
パッケージ旅行の場合、通常4泊6日または5泊7日が定番。費用はホテルの格やエアチケットにもよるが、夏のピークシーズンだと1人20万円前後するが、10月だと約12万円と割安になっている。さらに今年は、円高や燃油サーチャージの引き下げ効果もあり、対前年比でも安くなっている。
ある大手旅行社では、「お陰様で今秋は忙しく、予約数も前年同期に比べると10%以上は伸びている。人気ホテルなどは取りにくくなっているが、まとめて4、5日程度休みが取れる方には、今が安くてオススメです」と、話している。