■8年ぶりの天体ショー■
肉眼で見えることから「水星」、「金星」、「火星」、「木星」、「土星」は、古代から存在を知られている。今、2004年以来8年ぶりに、この5惑星が一晩で見られる機会が訪れているチャンス。とりわけ、ハワイの夜空は澄み切っているうえ、都会の人工的な灯りが少ないから、すべてを一夜で観察できる。観察に最も適している時期は、3月7日ごろまで、という。
この5惑星が一晩で見られるといっても、さすがに同時に同じ場所に出揃うわけではない。夕方、5惑星の中では見えにくい水星と火星が最も明るく輝く。日没直後、水星は低い西の空に姿を現し、赤さび色の火星は東の空から昇る。
見つけにくい水星を肉眼で探す方法は、まず非常に明るい木星と金星を見つけること。この2つは日没から約30分後に、南西の空に現れる。水星は、木星と金星を結ぶ線を右下へたどっていくと、ほとんど地平線すれすれに見えるそうだ。明るく、黄色っぽく見える土星は、真夜中の12時近くに東の空から昇る。
天体観察に適した場所は、広い野原や丘の上のような場所で、東、西、南方向の眺望が得られるところ。双眼鏡を使うとかなり明るく見えるが、3月初めが見ごろで、日ごとに、だんだん暗く、見つけにくくなってくるそうだ。一度、ハワイの夜空を眺めてみてください。