出入国審査の迅速化を試験運用
■今年後半から一般旅行者やビジネス客の負担軽減へ■
ホノルル国際空港で帰途につく時、これから空港内へ入ろうという前に出入国審査場で、わざわざ靴を脱いだり、ベルトまで外せと言われたことはないですか? さらには、持参したラップトップPC(ノート型パスコン)までカバンから出せといわれ、また改めてカバンの中にベルトでしっかり固定させるなど、毎回面倒に思ったことはありませんか?
米運輸安全局(TSA)はこのほど、特定の旅行者を対象に「出入国審査の迅速化プログラム」を検討していることが27までに明らかになりました。TSAは今年後半から、身元情報に問題がない旅行者については、入国手続きを簡略化するプログラムの試験運用を開始。「信頼性の高い旅行者に対する審査は、今後時間を短縮したい」としている。
これが実現すれば、ラップトップPCをわざわざカバンから出す必要もなく、靴を脱いだり、ズボンのベルトまで外すこともなくなりそうです。今回の措置に対し、クリス・ロッソ全米旅行業者協会会長は「実現すれば、TSAにとっても危険性の高い対象者への審査に集中できることになる。善良な一般旅行者の負担も軽減されるし、大歓迎だ」と話すなど、関係旅行業界からは賛同の意が相次いでいる。