■熱帯特有の不思議な現象を楽しもう■
ハワイから影がなくなってしまう!? そんな不思議な現象が、ハワイ各地に到来しています。「ラハイナ・ヌーン」(ハワイ語で「灼熱の太陽のような真昼」という意味)と呼ばれる熱帯地方特有の自然現象で、太陽が頂点を通過するため光が真上から射し、理論上は全く影がなくなってしまう、というユニークなものです。この時期、不思議な現象を体験できるチャンスを是非、楽しんでみてくださいね!
ハワイでは毎年春(5月)と夏(7月)の年に2回観測可能。今年のホノルルでは今日5月27日12時28分がラハイナ・ヌーンにあたります。春は北上する太陽に合わせて南のハワイ島から起こり、その後、マウイ、ラナイ、モロカイ、オアフの各島の上を通過し、北のカウアイ島の真上を通るのが5月31日。実質的には19日から31日までの約2週間にわたって、ハワイ各島でラハイナ・ヌーンを観測できます。今夏は南下する太陽に合わせて、7月11日からカウアイ島でスタート。ホノルルは7月16日12時37分です。
ラハイナ・ヌーンという言葉は約20年前にビショップ・ミュージアムが公募して決定。太陽が最も北に寄る線を北緯23.5度の北回帰線といい、南に寄る線は南回帰線ですね。ハワイ諸島は北半球の北回帰線と赤道の中間に位置するため、太陽が北上する時と南下する時に各1回ずつ、ハワイの真上を通過することになるので、この時に理論的には影が全くなくなってしまうのです。
地球の自転軸が変わらない限り、日本では絶対に見られない現象なので、この時期にハワイ滞在中の方は、自分や近くにある物の影がどうなっているか、実際にその目で確かめてみてください。
◎ラハイナ・ヌーン
ビショップ・ミュージアム:www.bishopmuseum.org