ハワイロード

「日本のみなさん、頑張って!」

■ジェイク・シマブクロさんがチャリティーコンサート

「僕は日本が大好きなんだ! だから、何かできないかと思って・・・」。ハワイ州ホノルル出身で、日系5世のウクレレ奏者、ジェイク・シマブクロさん(34)が急きょ、ホノルル・フェスティバル最終日の昨13日午後8時から、東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の被災者へ「チャリティーコンサート」をワイキキ・ビーチ・ウォークで実施した。

今回のホノルル・フェスティバルでイベントのフィナーレを飾る予定だった「長岡花火」が、日本時間11日に発生した大地震による被災を考慮して中止に。ジェイクは呼びかけた。「日本のためにチャリティーコンサートを開こう!」。このフェスティバルのオフィシャルイメージソングを担当する平井大さんやアコースティック・コンテンポラリー・ハワイアン・ミュージックで知られるマノアDNAなどのアーティストが呼応し、立ち上がった。

ワイキキ・ビーチ・ウォークの特設会場には、趣旨に賛同した地元ハワイの関係者や観光客らが続々と詰めかけた。オープニングを飾った平井大さんのステージの脇で、一般の方々の輪の中にジェイクの姿があった。話しかけてくるすべての人たちと握手し、一緒に記念撮影に応じるジェイク。日本からのファンや観光客には必ず最後に日本語で「日本、頑張って!」と伝えることを忘れなかった。

ジェイクらが日本へ届けとばかりに奏でる会場に設けられた募金の受付。「東北地方太平洋沖地震被災者の皆様を応援します!」と、日英で書かれた横断幕も準備された。義捐金を寄せる方々の列。小さな手でありったけの思いの詰まったお小遣いを差し出す子供たちもいた。そこには押し付けではない善意が集まっていた。ジェイクの思いは、間違いなく多くの人たちの心の琴線に触れたのだった。

会場に参加した女性は、「私の家族も1995年1月17日に神戸で被災したので、駆けつけました。でも、きっと神戸のように復興できますから」と、笑顔を見せた。私と同じ阪神・淡路大震災の被災者だった。そばで聞いていたジェイクが、うなずいた。「日本のみなさん、頑張って!」。最後にジェイクが心から振り絞るように、日本語で訴えてきた。

チャリティーコンサートで寄せられた義捐金は、ハワイ最大の銀行「ファースト・ハワイアン・バンク」内に設立された地震救済基金「Japan Hawaii Relief Fund」を通じて、日本赤十字社に贈られる。同銀行では自ら10万ドルを同基金に寄付し、今月末まで各支店で寄付を募っている。