年末年始の海外旅行が4年ぶりに増加
年末年始(12/23~1/3)に海外旅行に出かける人は前年比3.4%アップの58万2000人となる見通しであることが4日までに、大手旅行代理店の調査で明らかになった。ハワイは4.7%アップの4万5000人。海外旅行者数は2007-08年の年末年始から前年割れが続き、4年ぶりの増加となりそうだ。
今年は、一般的な休暇の日並びが12月31日から1月3日までの4日間と短いことから、長期休暇の取得が難しいが、円高と羽田空港の国際化が追い風になっている。また、12月23日から26日まで飛び石で4連休にできることもあり、アップが予想されている。
出発のピークは、遠距離の欧州方面が12月28日から30日、ハワイやアジア方面は29日と30日。戻りは1月4日が火曜日のため、2日と3日に集中する見込み。一方、年明けにハワイやグアム、アジア方面に出発し、1月8日から10日の3連休に帰国する旅行者も増えており、年始に仕事を休めるケースでは1月3日から5日の出発が多い見込み。
海外旅行での総消費額は、燃油サーチャージの増加あり、8.0%増の1181億円。旅行者1人あたりでは、4.4%増の20万3000円となる模様。1人あたりの消費額は2年ぶりのプラスだが、2008-09年の22万7400円にはまだ届かず、依然として財布のヒモは固そうだ。