ハワイロード

【速報】チリ大地震でハワイに16年ぶり津波警報発令

ハワイ島ヒロ国際空港やアラモアナセンターも今日クローズ

【動画あり】13:44 ハワイ州全土に発令された津波警報は解除。幸い、大きな被害なし

2月27日午前6時(ハワイ時間)、ハワイ諸島に「津波警報」が発令され、津波も確認されたが、幸い波の高さはマウイ島カフルイで98cm、ハワイ島 ヒロで86cmと目立った被害はなかった。午後1時44分、 ハワイ州市民防衛局とリンダ・リングル州知事はハワイ州全土に発令されていた津波警報を解除した。

午前中、ワイキキの中心を東西に貫くカラカウア通りやH1フリーウエーなどが通行止めになったこともあり、日本から到着した観光客らがホノルル国際空港や送迎バス内で足止めとなった。通常なら昼ごろまでにはワイキキに着く予定が、大幅に遅れが出た模様。ワイキキの大型リゾートホテルやツアー会社のカウンターなどには、午後3時のチェックインに合わせて長い列ができ、やや疲れた表情を見せていた。ホテルでは一時、宿泊客を3階以上に避難させるなどの安全対策も実施された。

警報発令に伴い、ワイキキの目抜き通りカラカウア通りから一時、観光客や通行人、車の姿がほとんど見られなくなったことで、ワイキキの主要なブランドショップやショッピングモール内などでも午前中は営業を中止したケースが多かった。警報解除に伴い、午後3時ごろから営業を再開したショップも多く、あいにくの薄曇りというお天気模様にもかかわらず、平常通りにホテルのプールやワイキキビーチでは待ちわびたバケーションを楽しむ家族連れや若いカップルらの姿があった。


【速報】 チリ中部で発生したマグニチュード8.8の大地震で2月27日午前6時(ハワイ時間)、ハワイ諸島に16年ぶりというサイレンが何度も鳴り響き、「津波警報」が発令された。直後に発生した津波は数m規模に達し、チリ沿岸地域などに深刻な被害をもたらしているとみられ、ハワイの太平洋津波警報センターはハワイに押し寄せる津波の高さは最大で4.8mに達する可能性があると警告している。

同津波警報センターによると、津波の第1波がハワイに到達するのはきょう27日午前11時すぎの見込み。同センターや地元メディアでは、ビーチに近い住民の避難を呼びかける一方で、飲料水や非常食の備蓄を促している。

津波が最初に到達する最南端のハワイ島では午前11時5分ごろの見込みで、ハワイ島ヒロ国際空港は閉鎖された。ホノルル国際空港など、他の空港は午前7時の段階で、今のところ平常通り、運航されている。1960年にヒロを襲った津波では、約10mの津波が12-18分おきに8度にわたって押し寄せ、61人が亡くなり、沿岸部が浸水する被害があったことが報告されている。

また、午前11時30分ごろ到達すると見られるオアフ島では、1日11万人以上が訪れるアラモアナセンターは海沿いにあるため、クローズされた。ワードセンターズ、ワイケレ・プレミアム・アウトレットも閉鎖。また、オアフ島のカイムキ中学校舎を使用して毎週土曜日に授業が行われる日本語補習校「レインボー学園」も休校になった。オアフ島にあるすべてのビーチも今日、閉鎖。ワイキキの東端にあるビーチに近いホノルル動物園も閉園となった。郵便の配達も今日は中止。ハワイ大学とハワイパシフィック大学も今日、キャンパスがクローズ。ハワイ全島にあるセントラルパシフィック銀行の全支店が営業を中止したが、ATMは使用できる。

チリ大地震の発生を受けて、ハワイのスーパーマーケットでは飲料水や非常食を買い求める住民の姿が増え、太平洋のど真ん中にある島だけにガソリンスタンドでも給油を急ぐ車の長い列が続いている。

チリ沿岸部には2mの津波が押し寄せ、日本の気象庁も太平洋の広域に津波発生の可能性があると発表している。

震源地はコンセプシオンの北北東約115キロ、サンティアゴの南西約320km。震源の深さは約35km。中部タルカウアノで2.3m、バルパライソとコキンボで1.3mの津波が観測された。

※この件、引き続き、動きがあれば随時お伝えいたしますので、下記コメントもご覧ください。

ワイキキの避難エリア:http://media.ohio.com/images/map1.gif
ホノルル国際空港~アラモアナエリアの避難エリア:http://media.ohio.com/images/map19.gif

<ワイキキビーチの現在が分かるウエブカメラ>
ここをクリックしてご覧ください:http://www.honolulu.gov/multimed/waikiki.asp