連絡通路の第1期工事完成、到着後の移動がスムーズに
ホノルル国際空港の国際線到着ゲートから入国審査場や税関があるメーンターミナルを結ぶ動く歩道付き「連絡通路」の第1期工事が完成し、10月15日オープンした。総工費は約1320万ドル(約15億円)。ハワイ渡航の経験があれば、ご存知のように、これまでは二両連結の「ウィキウィキバス」で移動。今後は26番から34番ゲートに到着した国際線搭乗客は、このエアコン付きの動く歩道を利用してスムーズに移動できるので、特には長蛇の列となっていた入国審査の待ち時間が緩和されると期待されている。
日本航空が到着ゲートとして利用する26番から30番ゲートにつながるハワイらしい美しい景色が見渡せる連絡通路。片側は一面明るいガラス張りで、ハワイの象徴ともいえるダイヤモンドヘッドを遠くに望み、七色のレインボーが時には長旅を癒すように歓迎してくれる。反対側の壁にはハワイ州文化芸術財団から寄贈された地元芸術家たちによる40以上の作品が展示され、旅行者らの目を楽しませている。
今回の第1期工事の終了で、連絡通路の約70%が完了。引き続き、31番から34番ゲートまでの建設工事が行われ、来年には連絡通路の全工程が完了する見込みになっている。このプロジェクトは、総額約23億ドルをかけてハワイ州が2006年から計12年をかけて州内の各空港で進めている空港近代化計画の一環。同近代化計画によれば、快適な旅客サービスに向けた改善、安全性と利便性の向上など、すでに一部終わった駐車場ビルの拡張などに加え、包括的に行うことを目的に実施されている。
今回の第1期工事完成に伴い、これまで到着ゲートからメーンターミナル間を運行していたウィキウィキバスは連絡通路の完成を待って廃止される。ホノルル到着後、このウィキウィキバスに乗り切れず、眠くて暑い中、次に来るバスを待たされた経験も多いはず。あのディーゼルエンジンの二両連結バスに乗ると、やっとハワイへ着いた、という感じがすることから、廃止を惜しむ声も上がっている。なお、車椅子を利用される方は、これまで通り、専用の移動バス(ハンディ・バン)の利用が可能だ。
<国際線到着ゲートから入国審査場への移動経路>
1. 国際線で到着ゲート26番~34番(エヴァ側コンコース)に到着。31番~34番ゲートに到着された場合、バス道路沿いの歩道を通って30番ゲートへ移動。
2. エスカレーターで、エヴァ側コンコース3階へ。
3. エヴァ側コンコース3階から動く歩道付の連絡通路を利用して、メーンターミナルへ。
4. 2階で入国審査と1階で税関申告。