ハワイロード

ハワイ初の格安「ゴー!モクレレ航空」誕生

ゴー!航空とモクレレ航空が合併

ハワイに「ゴー!航空」名で2006年に進出したメサ航空グループは、1998年にハワイ島コナを拠点に運航している「モクレレ航空」の最大株主であるモクレレ航空サービスとの間でこのほど、ハワイ隣島路線を運航する合弁会社を設立することで合意した。出資率はメサ側が75%、モクレレ側が25%。これに伴い、ハワイ隣島路線ではハワイアン航空に次ぐ2位、また格安航空会社(LCC)としてはハワイ初の航空会社「ゴー!モクレレ航空」が今月15日に誕生した。

アリゾナ州フェニックスに本拠地を持つメサ航空グループは、ハワイの島間運航便に格安航空券キャンペーンを次々にぶち上げ、旋風を巻き起こした。昨年3月末で、アロハ航空が61年にわたる歴史に幕閉じたこともあり、ゴー!航空は就航以来10期後にして初めて黒字を計上。ただ、現在の航空業界は供給が20%ほど過剰な状況で、改善されない限り、厳しい経営環境が続いている。そんな中、デルタ航空とノースウエスト航空が合併し、JALが米デルタ航空と資本提携を模索するなど、航空業界は生き残りをかけて再編中という状況で、今回の合併劇もこういう流れの中で水面下で進められていた。

メサ航空グループは「ハワイ唯一の格安隣島路線を設立できて誇りに思う。今回の提携は地域航空会社同士の戦略的提携という意味でも画期的で、将来的には双方に発展をもたらす」と期待。一方、モクレレは「皆さまが期待する以上に素晴らしい新航空会社になるだろう。ハワイの隣島路線に、低価格を提供できる強力なライバルが現れたということだ」と、早くもハワイアン航空を意識したコメントを発表している。

モクレレ航空の提携会社であるシャトル米国が運航している路線は今後、ゴー!航空が担当。一般搭乗客からの予約は、これまで通りにゴー航空とモクレレ航空の公式サイトで受け付けている。なお、各空港での搭乗手続きは、新会社ゴー!モクレレ航空のチケットカウンターで行われている。