ハワイロード

アトランティス潜水艦にハイテクオーディオシステム

ナレーションの品質向上へ導入

ワイキキ沖で運航されている世界最大級の観光用潜水艦「アトランティス・プレミアム・サブマリンツアー(定員64人)」に、ハイテクオーディオシステム「ガイドポート」がこのほど導入された。この最新パーソナルオーディオシステムの導入は、サブマリンツアーの質的向上を図るために、この10年間で実施された最大の改善策の一つ。搭乗客は一人ひとりに配布される軽量のヘッドフォンで、海の生き物や海中の景観について録音された日本語のナレーションを聞くことで、これまで以上に充実感のある海中探検が約束された。

「ガイドポート」に録音されたナレーションは、搭乗客がこれまで以上に強い情緒的インパクトを感じ、海洋環境を学び、環境保護に貢献する重要性の理解を深めて、よりダイナミックな学習体験の機会が得られるように工夫。それぞれのツアーにより、サブマリンの展望窓近くに姿を現す海の生き物たちを取り上げて解説するように構成されている。

絶滅危惧種として保護されているアオウミガメが展望窓から見えるなら、その進化の過程、営巣、泳ぐ速度などに関する興味深い説明。サメが出現すれば、体の特徴や安全対策などについて楽しみながら学習できるように工夫された解説が聞けるという具合になっている。つまり、各ツアーはガイドによるナレーションと巧みに構成された録音解説、それぞれのツアーで観察できる海中景観や海洋生物に最もマッチするように選択された音響効果の組み合わせにより、それぞれ個性化されている、という。

サブマリン・ツアーのナレーションが副操縦士によって英語で行われる場合、日本人搭乗客はそれぞれヘッドフォンをつけて、「ガイドポート」から流れる日本語のナレーションを聞くことになる。ナレーションが日本語ガイドによって行われる場合は、「ガイドポート」を利用する必要はないが、最新のオーディオシステムに関心を持つ搭乗客は自由に活用できる。「ガイドポート」は当面、定員64人のサブマリンにのみ導入されたが、1年以内に順次ワイキキ沖で運航される定員48人の従来型サブマリンにも設置される計画になっている。

◎アトランティス・サブマリン
HP:www.atlantisadventures.jp/submarine