1994年以来、天皇陛下6回目、皇后さま5回目
天皇、皇后両陛下が明日3日(ハワイ時間2日)、カナダと米国ハワイ州への公式訪問に羽田空港から御出発されます。ハワイには14日午後、御到着の予定。即位後、ハワイは1994年以来、天皇陛下が6回目、皇后さまが5回目の御訪問となります。ハワイでは、両陛下の結婚を機に創設された「皇太子明仁親王奨学金財団」の50周年記念晩さん会に御出席のほか、国立太平洋記念墓地(パンチボウル)に御供花されることになっています。
宮内庁などによると、同奨学金制度は1959年に皇太子明仁親王(当時)の御結婚を祝し、ハワイ在住の日系人が中心となって創設。2009年3月末までに、ハワイ大の大学院生が東大、京大、早稲田、慶応、ICU、上智などの大学や日本研究センターへ、日本からは左記大学に加え、筑波など各地の大学院生がハワイ大学へ、これまでに計127人の大学院生がこの財団の支援を受けて留学しています。
同基金の充実には,ハワイ在住の日系人及び日本の経済界が大きく貢献していますが,これらの大学院生は日米の相互理解増進に大きな役割を果たしているそうです。両陛下は毎年、この奨学金制度で日本に留学している奨学生やハワイに出発する日本側の奨学生を御所で御接見されておられます。今年の奨学生には、6月18日に御接見されました。
同財団などの話では、今回ヒルトン・ハワイアン・ビレッジで催される記念晩餐会は約1500人規模の集いとなり、その際に日米の奨学生との御懇談の機会なども設けられる予定。その他、ハワイ州知事との懇談、その後、ビッグ・アイランド(ハワイ島)を初訪問なさり、日系人代表や国立天文台すばる観測所所員とお会いになられる予定。今回のハワイへの御訪問は国賓としてではありませんが、両陛下は今回の御訪問がハワイとの友好親善の一層の増進につながることを強く希望されています。
ハワイ島については,これまで両陛下はオアフ島以外の島においでになったことがないため、今回の御訪問の機会に,約2万人の日系人が在住するハワイ島にも半日ほど御訪問され,地元の代表者や日系人代表、国立天文台すばる観測所所員とお会いになる予定となっています。
ただ、宮内庁によると、天皇、皇后両陛下のご健康状態に関して、ご体調によっては予定の変更もありうると発表。昨年末からみられた陛下の不整脈はほぼ安定した状態で、最近ではよい兆しだという。昨年2月にテニスで転倒して左膝靱帯 (じんたい)を損傷された皇后さまは、長期間の痛みが坐骨神経痛を誘発、現在も左足首に時々痛みがおありだという。歩行に問題はなく、むしろできるだけ歩くことによって筋力の回復に努められているという。宮内庁では「両陛下のご健康は必ずしも万全ではない状態」としながらも、現在の計画に変更はないとしている。
◎主なハワイでの御日程 (宮内庁発表)
■7月14日(火) ハワイ州オアフ島ヒッカム空軍基地に御着
カピオラニ公園をご訪問
総領事公邸でダニエル・井上上院議員夫妻と御引見
ザ・カハラ・ホテルにご宿泊
■7月15日(水) 国立太平洋記念墓地(パンチボウル)に御供花
ハワイ州知事との昼食会
皇太子明仁親王奨学金財団」50周年記念晩さん会
ザ・カハラ・ホテルにご宿泊
■7月16日(木) ハワイ州知事への挨拶
オアフ島ヒッカム空軍基地を御発
ハワイ島コナ空港に御着
パーカー牧場で大使、領事共催レセプション
コナ空港御発
■7月17日(金) 東京・羽田空港御着