依然として海外旅行の阻害要因
ハワイなど海外旅行の大きな阻害要因の一つになっている「燃油サーチャージ」が、値下げされることを知っている人はすでに「98%」! 燃油サーチャージへの関心が圧倒的に高いことが大手旅行社の調査で、15日分かった。「もう少し値下げされれば行ってみたい」との回答が約3割に上り、「値下げを機に海外旅行に行ってみたい」との回答は26.2%と、この2つで過半数を占めている。やはり、燃油サーチャージが依然として海外旅行の阻害要因となっていることが伺える。ただ、「燃油サーチャージに関係なく行く」という人も4割あり、今年1月から徐々に下がってきている効果も認められる。
海外旅行に行きたいと思わせる理由は、為替変動による円高、燃油サーチャージを含む旅行代金の値下げ、まとまった休み、世界遺産など自分自身の興味、がそれぞれ2割近くでこれら4つの要素で全体の4分の3を超えた。今回のアンケート調査では、自らの所得よりも円高や燃油サーチャージなどの外的な変化が影響を与えており、また自分の趣味嗜好を優先する人が多いのでは、などと分析。海外旅行の計画や実施を予定している人の行き先はアジア34.3%、ヨーロッパ32.9%と拮抗。ただ、女性やさらに値下げされれば行ってみたいという人の回答ではヨーロッパがアジアを上回っており、燃油サーチャージの値下げを機にヨーロッパの人気が上昇している可能性もある。
今回のアンケート調査は、燃油サーチャージの4月以降大幅に値下げがまだ決まっていなかった1月後半の21日から27日に実施。20代から60代以上の男性142人、女性160人の計302人が回答。大手旅行社のユーザーが対象だけに、海外旅行を好む層が多いとみられるが、興味のある行き先については値下げの料金まで詳しく知っているという人も44.7%。値下げの情報を得てすでに料金まで調査している人が半数近く占める、ということだ。