KCCのファーマーズマーケット
貝類の中で最も美味しいといわれるアワビですが、“メイド・イン・ハワイ”の新名産として注目を集めている「ハワイ島産の蒸しエゾアワビ」が、10月25日(土)から月2回のペースで、日本からの観光客にも人気のKCC(カピオラニ・コミュニティ・カレッジ)ファーマーズマーケットで販売されることになりました。ギフトパックはラージサイズ(2個入り)とミディアムサイズ(3個入り)の2種類販売され、料金は1箱$19で、3箱購入すると$52とお得! 初回は蒸アワビだけの販売ですが、将来的には活アワビの販売も計画中だそうです。
KCCのパーキングエリアで催される朝市(毎週土曜日の朝7時半から11時まで)で販売されるのは、ハワイ島コナコースト沿いに10エーカー(約4万500㎡)の養殖場を持つビッグアイランド・アバロニ社の真空パック入り蒸しエゾアワビ。コナ近海の深さ915mの深海から汲み上げたピュアな海洋深層水の中で、人工飼料を一切使わず、同じ深層水で養殖した海藻を与えられて育てられた一級品。この朝市では、ハチミツや有機野菜、コーヒー、切り花などの新鮮なハワイ産の農産物や出来たての朝食やペストリーが食べられることで、観光スポットとしても人気上昇中です。
エゾアワビは北海道から東北にかけて獲れるアワビの最高級種。常夏ハワイで冷たい北の海で育つエゾアワビの養殖が成功したのは、ハワイ島の冷たい海洋深層水を利用したこと。ハワイ州自然エネルギー研究所が水深約915mから汲み上げた水温6度の海洋深層水と濾(ろ)過した温かい表層水を混ぜ、エゾアワビが好む18度前後で育成。餌も深層水で養殖した海藻の一種の紅藻。この養殖法を開発したことで、高級アワビがハワイの新しい特産品として注目されることになりました。現在、年間45トンを出荷しています。
同社の話では、海洋深層水は雑菌がほとんどなく、ミネラル分も豊富。人工飼料を使わないため、高品質のアワビを安定供給でき、価格も天然物の半額以下に抑えられるということです。味の良さと低価格、安定供給が強みで、今では東京の日本橋三越本店、京王百貨店新宿店などで「米国産活アワビ」として販売されています。
新井宏社長は「天然物と比べても遜色のない、クオリティの高さが自慢のエゾアワビをフレッシュなまま真空パックで高熱処理し、常温で保存できるお土産アイテムとして加工しました。すでに、程よい天然の塩味がついておりますので、封を切ったらそのままスライスしてお召し上がりいただけます」と話しています。
◎ビッグアイランド・アバロニ社
住所:73-4460 Queen Kaahumanu Hwy., #115, Kailua-Kona, HI 96740
電話:(808) 334-0034
ウエブサイト:www.bigislandabalone.com