ハワイロード

ハイアット・リージェンシー・ワイキキが日本人向けサービス強化

コンシェルジュや会員が情報提供するサイトも開設

日本人観光客に人気が高い「ハイアット・リージェンシー・ワイキキ・リゾート&スパ」では9日までに、日本人の習慣や思考パターンに考慮した対応を可能とするサービス提供への取り組みを始めました。同ホテルの宿泊客のうち、最多の約60%を占めるのが日本人観光客ということで、日本市場に向けた取組みは最優先事項。ポイントしてスタッフ、プロダクツやブランド力を強化するため、特にスタッフのトレーニングに力を入れています。

同ホテルでは現在、5人の日本人ゲスト専用サービススタッフのほか、ホテル内電話でのハウスキーピングなどへの要望に対応する「JPBX」に10人の日本人スタッフを導入。日本からの団体客も多いため、日本語を話せるスタッフは100人以上、ある程度の日本語対応が可能なスタッフを含めると200人を超える体制で臨んでいます。同ホテルでは、「言葉の不安を感じないで、ハワイの自宅にいるような気持ちでリラックスしていただきたい」と、日本人観光客が安心して滞在できるホテルをアピールしています。

プロダクツ面では、ルーム・アメニティに日本茶の無料サービスや有料だったセーフティーボックスの無料化を進めたほか、課金制だったミニバーを冷蔵庫と入れ替えるなど、日本人観光客が利用しやすい環境を整備。また、これらの日本人向けサービスの充実やプロダクツの強化に加え、シニア層やハネムーン、ウェディング、団体客を対象にした幅広い日本人客層にも喜ばれる環境を整える計画になっています。

現在、同ホテルでは約8億円を投じたリノベーションを実施しており、パブリックエリアも順次改装中で、8月上旬には完了の見込み。すでに客室の改装やフィットネス施設「ステイ・フィット」の拡張は終了し、新たに建設中のキッズプログラム「キャンプ・ハイアット」は今月末までに終了する予定になっています。

一方、ハイアット・ホテルズ・アンド・リゾーツは、ハワイを含む世界40カ国の同社コンシェルジュや旅行経験が豊富なハイアットゴールドパスポート会員が現地情報やアドバイスを提供するトラベルコミュニティサイト「yatt’it(ヤット・イット)」を開設。掲載情報は会員以外でも閲覧可能で、コメントや評価も書き込めます。さらに、現地の基本情報や世界の主要空港のフライト情報をリアルタイムで提供。ただ、現在、英語での情報提供に限っており、他言語への対応は未定。世界共通の情報ということで、残念ながら日本語対応の可能性は低いそうです。

◎ハイアット・リージェンシー・ワイキキ・リゾート&スパ

住所:2424 Kalakaua Ave., Honolulu, HI 96815
電話:(808)923-1234
ウエブサイト:http://www.hyattwaikiki.jp/restaurant/ciaomein.html
yatt’it(ヤット・イット):http://www.yattit.com