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ハワイ大学フットボールチーム「ウォリアーズ」がハワイに希望の灯

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シュガー・ボウル出場の奇跡にハワイ全島が湧く

新年を迎え、いまだにハワイの人たちの間で語られている話題が、ハワイ大学(通称UH)のアメリカン・フットボールチーム「ウォリアーズ」の快挙。昨年9チームが出場したアメリカ西地区で12勝無敗という奇跡的な完全制覇を成し遂げ、ウォリアーズ人気はハワイ全島を湧き上がらせました。2008年の元日には、毎年1月1日にルイジアナ州ニューオーリンズのスーパー・ドームで行われるカレッジフットボールの華「シュガー・ボウル」に出場し、強豪ジョージア大学と対戦。結果は惜しくも10対41の大差で敗れました。が、ハワイ大学に新たな歴史を刻んだ快挙に、地元の人たちはハワイに戻った選手たちを温かく迎え、ハワイに与えた夢と希望の灯はいまも消えそうにありません。6日にはカハラモールで8選手がサイン会を行うなど、今シーズンの活躍にも期待が集まっています。

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UH ウォリアーズを西地区優勝に導いた立役者が、カリフォルニア州出身の名クォーターバックのコルト・ブレナン選手。シュガー・ボウルではプレッシャーのためか、「本当にがっかりしている。残念だ」と思うように実力を発揮できなかったようですが、連日ハワイのローカル紙に彼の名前が掲載されました。ブレナン選手はウォリアーズのジューン・ジョーン監督に2年次からクォーターバックとして見出され、2006年は全米大学体育協会の多くの記録を塗り替えました。同年、全米大学の最優秀クォーターバックに贈られる「サミー・ボー・トロフィー」を受賞。昨年は全米大学の最優秀選手に授与されるハイズマン・トロフィーにもノミネートされ、受賞こそ逃しましたが堂々の3位入り。今後、NFLのプロ入りは間違いないとされています。

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実は、ブレナン選手はUHでコミュニケーションを専攻していた「ハワイロード」のスタッフとクラスメートだった(米国では卒業の時期が異なるケースもあります)こともあり、昨年12月に卒業。式では、最後に「コルト・ブレナン」と言う名前が読み上げられると、ガウンの下は短パンにゴム草履というハワイらしい勇姿に、会場は大きな歓声に包まれました。UH在学中にもプロ入りの誘いはあったそうですが、UHに留まることを決意。最後までチームを勝利に導きました。米人気スポーツ誌「ESPN」の表紙を飾るなど、今ではハワイだけでなく、全米での注目が集まっています。

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今回の快挙には、様々な波及効果もありました。高額な航空券やプレミア付となった観戦チケットを入手してまで、ウォリアーズを応援したいという熱狂的なファンが続出。観戦チケットはアッと言う間に売切れ、追加発行。中には観戦チケットをゲットしながら、満席で航空券を入手できない人まで現れ、ちょっとした騒ぎになりました。また、売上げの一部が奨学金に充てられるウォリアーズ商品を扱うUH内のブックストアやワード・センター内の「レインボー・ティック」などでは、グッズの品切れが続出。ウォリアーズの活躍が、経済的な効果までもたらしました。

その他、試合観戦に行けない人たちが家庭用の大画面スクリーンで応援しようと、ハイビジョンテレビの販売数がアップ。ケーブルテレビ会社の契約も「シュガー・ボウル」開催前に大幅上昇したそうです。しかし、試合当日、島々の一部、約9万世帯でケーブルに障害が発生し、1時間ほど試合観戦ができなくなるハプニングも。原因は不明ですが、ファンにとって非常に大切な試合だったことから、これには「ケーブル料金は払わない」などと言う声も上がっていました。ちなみに、ハワイ大学の試合始まって以来という7万4383人の観衆をスーパー・ドームに集め、全米では数百万人がシュガー・ボウルをテレビ観戦。最高視聴率は46.2%でした。今年も「GO Warriors」!

 

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