ハワイロード

リリウオカラニ女王の誕生日にハワイの文化や歴史を学ぶ催し

9月2日午前10時から、イオラニ宮殿で。参加無料

ハワイ王朝最後の女王で、有名な歌「アロハ・オエ」を作ったリリウオカラニ(1838年9月2日-1917年11月11日)を偲んでハワイの文化や歴史を学ぶ催しが、9月2日(日)午前10時から午後4時まで、ホノルルのダウンタウンにある米国で唯一の宮殿「イオラニパレス」で行われます。当日は通常20ドルのイオラニパレス内の見学ツアーが無料になるので、この機会に貴重な展示品を鑑賞したり、ハワイの文化や歴史に触れてみてくださいね。

当日はハワイアンに関する豊富なインフォメーションブースや展示などの教育的なものだけでなく、フラハラウのパフォーマンスやハワイアンミュージックのライブ演奏など、エンターテイメントからもハワイの歴史や文化に親しむことができます。イベント開催中はハワイアンフードなどを用意した食べ物や飲み物のブースも幾つか出店される予定。正午には、地元の様々な教会から集まった聖歌隊や合唱団のコーラスもあるそうです。

リリウオカラニはホノルル生まれ。1860年に米国出身の白人で、後にオアフ島知事となるジョン・O・ドミニスと結婚。77年に女性初の王位継承者となり、91年にはカラカウア王が渡米先のサンフランシスコで客死すると女王に即位、共和制派との対決姿勢を強めました。ハワイアンによる反対集会が繰り返される中、94年7月4日に臨時政府はサンフォード・ドールを大統領に共和国の独立宣言。翌95年1月6日に王政派が反乱を起こしましたが、数日にわたる銃撃戦の後、新政府軍が鎮圧。その後、リリウオカラニの私邸やイオラニパレスから多くの銃器が見つかったとして、リリウオカラニは反乱の首謀者容疑で逮捕、イオラニパレスに幽閉されました。

1月22日には反乱で捕らえられた約200人の命と引き換えに、女王廃位の署名を強制され、ハワイ王国は滅亡。リリウオカラニは反乱に加担した罪で5,000ドルの罰金と5年間の重労働の刑を受けたましが、9月6日に釈放。ハワイ共和国は1898年には米国に併合され、準州に。米自治領という側面もありましたが、準州知事が設置され、米軍施設が多数建設されると名実ともに米国領と化したのです。リリウオカラニは、その後も元女王としてハワイアンの敬愛を受けつつ、1917年11月11日、79歳で亡くなっています。42年後の1959年8月21日、米国50番目の州としてハワイ州が成立。これで完全な米国領となりました。

この時期、ハワイ旅行で訪れる方は是非、この機会に無料の見学ツアーに参加して、ハワイアンの歴史や文化に触れてみていかがでしょうか? ワイキキからザ・バスの2番、13番、エクスプレスB番、またはワイキキトロリーのレッドラインで行けるほか、レンタカーや車の場合は、無料駐車場が午前8時から午後6時までオープンします。場所はサウスキング通りとカワイアハオ通りの角にある「カワイアハオ・プラザ・パーキング」。周辺にある有料駐車場の料金も週末はさほど高くないので利用してくださいね。

◎リリウオカラニ女王の誕生日にハワイの文化や歴史を学ぶ催し

日時:9月2日 10:00~16:00
会場:イオラニパレス (364 South King St., Honolulu, HI 96813)
参加:無料
アクセス:ワイキキからザ・バスの2番、13番、エクスプレスB番、またはワイキキトロリーのレッドラインに乗車し約20分
ウエブサイト:http://www.iolanipalace.org
Photo Courtesy: (c) Wayne Shinbara