離陸が遅れた場合のお客様への対応とサービスを評価
気象条件や機体の整備などに左右されて飛行機の離陸が遅れた場合のお客様への対応とサービスが評価され、ハワイアン航空とアロハ航空がこのほど、全米でナンバーワンに選ばれました。このランキングは一般の人たちが自主的に集まって結成された「航空機搭乗客の権利を擁護する団体」が決めたものです。逆に、アメリカンエアライン、ユナイテッドエアライン、USエアウェイズは最低ランクの評価でした。
通常、飛行機の離陸に何らかの事情で遅れが生じた場合、搭乗客を数時間機内に閉じ込め、自由を規制するといったケースも少なくありません。ところが、アロハスピリット溢れるハワイアン航空とアロハ航空は離陸できない状態が長く続いた場合、まず搭乗客がリラックスできるよう、一旦機内からターミナルに降りることを許可するなどの対応がなされています。そういった配慮が今回全米ナンバーワンに輝いた大きな要因の一つとみられています。
調査データを公表した「航空機搭乗客の権利を擁護する団体」は2006年12月、テキサス州にあるオースティン国際空港でアメリカンエアラインの航空機に搭乗後、9時間もの間、健康状態に問題がなければ飲食やトイレの利用さえ許可されず、飛行機から降りることも許されないなど散々な目に遭った搭乗客によって結成。主な活動は、米国の各航空会社の離陸時間の大幅な遅れ、それに対する対処、サービスなどを評価することで一般の利用者の便宜を図っています。発足当時、数百人だったメンバーですが、今では賛同者が増え何と15000人にまでなっているというユニークな組織です。
なお、アロハ航空は今年、定刻通りの運航を調査する「オンタイム・エアラインズ」でも、全米ナンバーワンとなり、ハワイアン航空は2位に輝いています。