ハワイロード

マウイ・プリンスホテルなどを西武グループ売却へ

世界的な大型リゾートの売却に早くも国内外の不動産会社などが注目

西武グループは3日(金)、マウイ島の大型リゾートホテルなど、日本国内と海外の計4施設を今年度中にも売却する方針であることを明らかにしました。売却総額は1500億円超の見込み。グループのホテル事業を再編し、連結有利子負債の削減を1年前倒しする計画の模様です。

マウイ・プリンスホテルは、1980年代から西武グループが開発を進めてきた「マケナリゾート」の中に位置しています。隣接するゴルフ場や分譲用のマンション用地なども含め、世界的な大型リゾートの売却として、早くも日本国内や海外の不動産会社やファンドなどから注目が集まっているようです。マケナリゾートの売却は、すでに9月から現地法人が手続きを進めていました。

近年、国際リゾートの競争が激化しているため、西武グループはマウイ島からは撤退し、オアフ島やハワイ島のホテルなどに経営資源を集中する方針。これで西武グループの海外展開はマウイ島を除くハワイと台湾、マレーシアだけとなります。

売却されるのは、マウイプリンスホテル(ハワイ、310室)をはじめ、六本木プリンスホテル(216室)、アリエスカ・プリンスホテル(アラスカ、304室)、トロント・プリンスホテル(カナダ、384室)の計4ホテルと付帯するゴルフ場などのレジャー関連施設。それぞれ既に入札中で、売却総額は1500億円を超えるとみられています。
ちなみに、日本の六本木プリンスは12月25日で営業終了の予定で、すでに同日以降の宿泊予約は行っていないとのことです。