初期鳥居派の「歌舞伎絵」作品展示中
北斎・広重・写楽・歌麿などで知られる、江戸時代前期に始まった「歌舞伎絵」は絵師たちが腕を競い合う場で、当時は宣伝材料でもあった浮世絵をテーマにした「初期鳥居派・歌舞伎絵を築いた浮世絵師達」という特別展示会が、11月19日(日)まで、ホノルル・アカデミー・オブ・アーツ内のジェームス&マリ・ミッチェナー・ギャラリーで好評開催中です。
浮世絵をめぐっては、江戸時代で最も人気があったテーマとして、歌舞伎の場面を表現する場合と、役者を描く役者絵という2つの側面がありましたが、この役者絵を広めたのが初期鳥居派の浮世絵師たちと言われています。父の鳥居清元が江戸で歌舞伎の看板絵を描いていたことから、始祖といわれる清信も役者絵を描くようになり、鳥居派の役者絵様式を完成。 鳥居派は江戸時代に於ける歌舞伎絵の流派として定着し、代々世襲されていきました。代表作として「立美人」「傘持美人」などが有名です。
今回の特別展では、当時の木版技術で作られた歌舞伎の「番付」があるほか、歌川派と並ぶ流派で知られる初期鳥居派の浮世絵師たちの歌舞伎絵や役者絵の数々が展示され、独特な世界が広がっています。
◎ホノルル・アカデミー・オブ・アーツ (ホノルル美術館)
住所:900 South Beretania St., Honolulu , HI 96814
開館時間:10:00~16:30(火~土)、13:00~17:00(日)
休館日:月曜
入場料:大人$7、子供(13~17歳と62歳以上)$4、12歳以下は無料。毎月第3日曜日は原則として無料
電話:(808) 532-8700
ホームページ:www.honoluluacademy.org