ハワイロード

パンチボウルにMISの功労を表彰する記念碑

戦後は焼け野原だった日本の再生へ

長い間ベールに包まれ、ほとんど語られたことがないMIS(ミリタリー・インテリジェント・サービス)の功労を表彰する記念碑が、パンチボウルの国立太平洋記念墓地にこのほど新たに設置されました。日系人だけの第100歩兵大隊や第442連隊の輝かしい功績や表彰の影で、これまでMISについてほとんど語られることはありませんでした。が、2000年の大統領部隊表彰に続き、01年にTVでドキュメンタリーが放映されたことで一躍注目を浴び、広く知られるようになったそうです。

MISは主に第2次大戦中に通訳のほか、尋問や情報収集、通信妨害などの任務に携わっていました。当時、MISには約7000人の日系人が所属。大半がハワイ出身者だったようです。MISは武器を持たずに日本兵や民間人が潜む洞窟などに入り、命を無駄にせず降伏するよう説得を続けたそうです。戦後は、焼け野原だった日本の再生という重大な任務についたのでした。

年間200万人が訪れる国立太平洋記念墓地パンチボウルには、第2次大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争などで亡くなった4万人以上の兵士らの魂が眠っています。この墓地にはトルーマン大統領が後に「敵に勝っただけでなく、偏見にも打ち勝った」と称賛された、イタリア戦線などで勇敢に戦って亡くなった第100歩兵大隊、第442連隊の多くの日系人兵士も埋葬されています。

◎国立太平洋記念墓地「パンチボウル」

住所:2177 Puowaina Dr., Honolulu, HI 96813
開園時間:8:00AM~5:30PM(9/30-3/1)、8:00AM~6:30PM(3/2~9/29)、7:00AM~7:00PM(メモリアルデー)
入園料:無料
電話:(808) 532-3720
ホームページ:www.cem.va.gov/CEM/cems/nchp/nmcp.asp