ハワイロード

マウイ島マアラエアで9月1日に山火事発生

3日目で火勢は弱まり、ほぼ鎮火の見込みへ

9月1日(金)午前1時半ごろ、マウイ島マアラエアにある山間部で山火事が発生、日ごろから風が強い地域だけに、時折風に煽られて、2日(土)午後10時40分の時点で既に約2000エーカー(約8k㎡)を焼き尽くし、3日(日)朝になってもまだ完全に火は消えていません。

この山火事も3日目に入り、火は西マウイの山間部約3500エーカー(約14k㎡)以上に広がりましたが、前日4機のヘリコプターが空から消化作業をしたり、地元消防士75人や軍からの応援部隊などが懸命に消化にあたり、ようやく残り50エーカー(約0.2k㎡)ほどに火の勢いもおさまり、ほぼ鎮火の見込みとなってきました。

幸い、この山火事に伴う死傷者や民家などへの被害は今のところありませんが、自宅近くまで火の勢いが迫った近くの住民74人が一時、戦争記念館へ避難し、一昨日の夜はうち20人が体育館で心配そうに一夜を過ごしたそうです。

また、今のところ、近くにあるマウイ電力の風力発電には影響を及ぼしていないとみられています。

地元の消防や警察らによると、失火と自然発火の両面で原因を調査していますが、おそらく日中からくすぶっていたらしい火が1日午前1時半ごろには、マアラエア港の北にあるヤブあたりから回り始めたのではないか、とみられています。マウイ島では毎年2~3回、真夏の一番暑い時期になると、ヤブから自然発火するケースがあり、今回もこのあたりに多い乾燥したキアヴェの木やブッシュが自然発火したのではないか、とみて調べているそうです。

この山火事に伴い、1日はマウイ島のマアラエアからラハイナを抜けてカアナパリへと続く主要幹線道路のホノアピイラニ・ハイウェイなどが通行止めとなるなど、地域住民や観光客らに影響が出ました。

キヘイに住み、毎日ラハイナにある画廊へ通勤する知人は「お客様との大切なアポをキャンセルしたくなかったので」と、わざわざカフルイ空港まで行って$25のチケット代金を支払ってまでプロペラ機でカパルア空港へ移動し、何とかたどり着いたそうです。

ある友人は道路の通行止めで、ラハイナにあるオフィスまで車で行けず、泣く泣く欠勤したほどでした。カフルイ空港では、予定の飛行機に間に合わず、搭乗できなかった観光客らも出たため、各航空会社が他の便へ振り分けるなど、1日中てんやわんやの大騒ぎだったようです。